アルファ・ロメオ・ジュリア クアドリフォリオ(後編)
2018.01.18 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が本音でクルマを語り尽くす! 今回も引き続き「アルファ・ロメオ・ジュリア クアドリフォリオ」に試乗。走り込むほどにアルファの味わいを「これはこれでアリ」と感じ始めた谷口。試乗を終えて下した結論とは?嫌よ嫌よも好きのうち!?
予備知識なしにアルファ・ロメオのジュリア クワドリフォリオに試乗した谷口信輝。そのハンドリングについては辛口評価を下したものの、エンジンは「なかなか楽しい」と気に入った様子。
けれども、称賛だけに終始したわけではなく、「ただし……」と言いかけたところで前編は終わった。では、谷口の気に掛かったことはなんだったのか? 続きを語ってもらうことにしよう。
「最高出力が510psと聞かされると、『ええ? そこまであるかなあ』と思っちゃう。ちょっとね、スペック表のほうが実力を上回っているような感じがしちゃいますね」
うーん、そうなのか。私は後輪駆動ながら510psのパワーをしっかり受け止めるトラクション性能を備えていると感心したのだが……。
「僕もそう思います。でも、だからこそ『本当に510psもあるの?』って思っちゃったんですよ。だって、リアタイヤのグリップが抜けそうになるのは、ローギアで発進を始めた直後だけでしょ?」
なるほど、トラクションとパワーはお互いに深く関わっているというか、ある意味で相反する関係にある。私はジュリアを「トラクションがいい」と評価した。谷口はこれを「パワーが物足りない」と断じた。見解の相違といえば、そういうことになるのかもしれない。
ただし、谷口は決してジュリアを一刀両断で葬り去ったわけではない。いや、時に厳しい表現が含まれていたのも事実だが、私には、谷口がジュリアにそこはかとない愛情を抱いているように思えて仕方なかったのだ。
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