フォルクスワーゲンe-ゴルフ(後編)
2018.02.15 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が本音でクルマを語り尽くす! 今回も引き続き「フォルクスワーゲンe-ゴルフ」に試乗。電気自動車(EV)とはいえ、ゴルフはゴルフ。走りに不自然なところはまるでなく、乗り心地は快適、おまけにEVだから静かときている。谷口がこの“次世代のゴルフ”に下した結論とは?これ、フツーにいいですね
レーシングドライバーでありながら電気自動車などのエコカーにも強い関心を抱く谷口信輝。彼の目に、新しいe-ゴルフはどのように映ったのだろうか? 箱根のワインディングロードでの試乗を終えたばかりの谷口に話を聞いた。
「これ、フツーにいいですね。乗り味は、ある意味でこれまでの自動車とまったく同じ。運動性能や曲がる、止まるといった性能にも違和感を覚えませんでした」
谷口の言う「違和感を覚えない」は決してネガティブな意味ではなく、むしろかなりの好評価であることは、この連載を読み続けている皆さんであればご承知のとおりである。
「電気自動車だからといって不自然なところがまるでない。プラグインハイブリッドだったら、エンジンやモーターとタイヤの間に変速機が入っているけれど、これはそれもないから、キックダウンすることもなく、どこからでも同じように加速していく。だから、不満もないしハテナもない。本当にフツーに乗れますね」
シャシーの印象はどうだったのか?
「この駐車場の目の前にあるコーナーを走るくらいだったら、バランスも良くて何の不安もありません。これだけエアボリュームが大きなタイヤ(205/55R16)だから、ちょっとフワフワしているけれど、乗り心地はいいですね。あと、電気自動車だから当たり前だけれど、すごく静か。走っていると、風切り音とロードノイズくらいしか耳に届きません」
ほほー、こちらも好評価。谷口、e-ゴルフをかなり気に入ったようである。
「後席やラゲッジスペースの広さも普通のゴルフと変わらないから、使い勝手はよさそう。ウチで充電して、近所のデパートやスーパーに買い物いったりするには最高じゃないですか。僕的には、全然アリのクルマですよ」
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