番外編:男たちは荒野を目指す
2018.03.20 バイパーほったの ヘビの毒にやられまして![]() |
トーヨータイヤの試走会に、佐野弘宗氏の公道インプレ、そして「谷口信輝の新車試乗」と、2カ月にわたりwebCGを荒らしまわった「フォードF-150ラプター」。この怪物に引導を渡すべく、今回はついにギョーカイ屈指の“オフロード野郎”が登場! webCGほったとともに、オフロード・モンスターの実力を語り尽くす。
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ボディーサイズがでかすぎる
ほった:どーも。こんにちは。マイホームパパなのに、よりによって3連休の最終日に呼び出してしまいモシワケない。家族サービスとか、大丈夫でした?
こうご:後で補填(ほてん)してね。
ほった:来期のwebCG予算に計上しておきますよ。……それで今日も、足は「セニック(ルノー・セニックRX4)」ですか。
こうご:そうよ。このコ、意外とオフロードでもイイのよ足が。
ほった:いやいや。そんなことより大丈夫なんですか? ドライブトレインのアレやコレやから、豪快にオイル漏れしてたんでしょ? そのうちに苦労話とか取材させてもらいますからね。
こうご:その時は出演料を請求させてもらうから。
ほった:来期のwebCG予算に以下略。
こうご:今の言葉、来期まで覚えておくからね。……で、これが例のクルマかね。
ほった:はい。トーヨーさんがデモカーとしてかの地より取り寄せた、フォードF-150ラプターでございます。
こうご:デカいね!
ほった:フルサイズのピックアップにオバフェン付けて倍率ドン。さらに専用サスでタッパも上げて、上下方向も抜かりなし。車検証読みで全長×全幅×全高=590×224×199cmの、オフロード・モンスターでございます。編集部の“ビル駐”にも武蔵野かいわいのコインパーキングにも止められなくて、この連休は市川の実家、堀田家の平置き駐車場でお世話になっている身。本日も、市川より来たりて市川に帰る予定です。
こうご:日本のインフラだと完全に持て余すクルマだねえ。運転すんの怖いんだけど。
ほった:それじゃあ、途中のPAまで自分が運転しますから、こうごさんは助手席インプレがてら、車幅感覚に目を慣らしといてください。ちなみにタイヤは「OPEN COUNTRY R/T」。マッドテレインとオールテレインの間に位置する、ちょっと珍しい性格のシロモノですね。今日は、フォード・ラプターもトーヨーのオフロードタイヤも、骨の髄までしゃぶりつくす所存ですので、気合い入れていきましょう。
第一印象はシトロエン?
こうご:それにしても、なんでまた僕がこんなののインプレを語ることになったわけ? どうせ(?)ちゃんとした試乗記も載せるんでしょ?
ほった:それはモチロン。トーヨーのオフロード試乗会は河村さん、公道でのインプレは佐野さんと、webCG執筆陣のなかでも屈指の大御所&ガチ・オブ・ガチ勢に筆を執ってもらいました。しかしですね、これほどのクルマですよ? 取材できる機会なんてめったにないし、これは本気で“オフ”を語れる人からも言葉をもらいたいと思ったわけですよ。
こうごさんは「100系ハイエース」に“オフ車”(オフロードバイク)を積んで富士山を1周したり、「70系ランクル」でせっせと山登りにいそしんでいた御仁。しかも最近まで「いすゞ・ビークロス」なんて珍車、もとい名車を乗り回していましたよね? オフロードを語らせる上でも、リーフリジッドを語らせる上でも、これほどの適役はないと思い、スマホを手に取った次第です。
こうご:ビークロス、いいクルマだったのよ~。
ほった:ラリーカーそのまんまだったアシも含めて、エンジニアとデザイナーのリビドーが噴火しちゃったようなクルマでしたからねえ。それはさておき、今は高速の右車線をいいペースでぶっ飛ばしているわけですが、先生、ファーストインプレッションはいかがでしょ?
こうご:コンソールでけえ!
ほった:いや、そういうこと聞いてるんじゃないんですけど。
こうご:意外に乗り心地いいね。サスペンションのストローク感が好みというか。うねりが入るときに“ふにょ、ふにょ”って動くでしょ。このいなし方というか、ストロークの速さがいい。あと、入力が入った瞬間の初期の動きが、シトロエンっぽい。
ほった:アメ車なのに?
こうご:アメ車なのに。というか、あらためて乗るといいねアメ車。いいね、ピックアップ。でも、“素”のF-150はこんなにストロークしないよね?
ほった:でしょうね。このクルマ、アシが普通のと全然違うから。
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リーフスプリングは奥が深い
ほった:引き続き、今度はこうご氏がハンドルを握って目的地へとキャノンボール中です。どうでしょう、現場の向後さん。実際に運転した感じは。
こうご:やっぱりいいね! 乗用車用のリアリーフリジッドのサスペンションとして、いい仕事してるよ。
ほった:まだアシの話するんですか? それと“乗用車”って、このクルマ一応フルサイズのピックアップトラックなんですけど。
こうご:350kg積みでしょう? そんなのアメリカじゃ乗用車と一緒だよ(笑)。
この乗り心地、なんていうか日本のドライバーが「リーフサス」に持つイメージと、だいぶかけ離れてるよね。やっぱりアメ車だからかな。
ほった:ほぅ、アメ車だからと。その心は?
こうご:例えば、昔の「ハイラックス ダブルキャブ」なんかはぜんぜんアシが動かなくて、乗り心地ももっとガッツンガッツンしてたのよ。このあいだ期間限定で復活した70ランクルはずいぶんよくなってたけど、あれも昔はすごかったからね。でもさ、例えば「XJチェロキー」なんて、同じリーフリジッドでもアシが柔らかーくストロークするんだよ。乗ったことある?
ほった:1度だけですが。リーフだからって“やわらか系”のチューニングができないわけじゃないということですね。
こうご:そう。リーフだから乗り心地が悪いとか、硬い、ハネるってわけじゃないんだよね。日本じゃリーフサスといえば商用車で、商用車だから耐荷重の都合でそうなってただけっていう。僕が昔乗ってた1t積みのハイエースも、空荷のときはとにかくハネまくって、300kgぐらい積んだらやっとリアが沈んで「多少は動くようになるかなあ」てな感じだった。ちょうどバイク2台くらいだったかな。
ほった:奥が深いんですねえ。
こうご:奥が深いのよ。これは某ジムニー屋さんの受け売りなんだけどさ、そもそもリーフサスって板バネを重ねると板の間でフリクションが発生するじゃない。これがデカいと硬く感じるし、スムーズだと柔らかく感じる。板バネの枚数と硬さだけでは、リーフサスは語れないよ。
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アシの話が止まらない
ほった:いかにエンスーなwebCGの読者さんとはいえ、このままアシの話ばかりしていると、クレジットにたどり着く前に皆脱落してしまいます。そろそろアシ以外の話をしてください。
こうご:じゃあハンドルの話するね。
ほった:(泣)
こうご:ちょっと“戻り”がキツい気がするんだけど。
ほった:……ハンドルの重さ、確か3段階くらいで調整できた気がしますよ。そのステアリングのスイッチで。
こうご:いや、重さの話じゃなくって、切ってから帰ってくる強さの話。これは二駆でも四駆でも変わらないか、ちょっと二駆の方が軽いかな。それと、リアの“横ズレ”とステアリングのぶるぶるは、これはタイヤのせい? リジッドサスだからってだけじゃないと思うんだけど。
ほった:んー。どうでしょう? 確かにオフロード用のタイヤを履いているからというのもあるかもしれませんが、実はこのクルマ、純正タイヤもBFグッドリッチの「ALL-TERRAIN T/A」なんですよ。実際に比較したわけじゃないから何とも言えませんが、今履いているトーヨーの「OPEN COUNTRY R/T」をそっちに履き替えたからって、劇的に操安性が改善するとは思えないんですよね。それに、仮にオンロード用タイヤに履き替えることでその辺が解消したとしても……。
こうご:まあ、OEタイヤがオフロード用なんだから、オンロード用タイヤの走りを「本来の姿」とは言えないわなあ。
ほった:いずれにせよ仮定の話ではあるんですけどね。……ていうか、またアシの話に戻ってるんですけど。
こうご:いいじゃないの。まあ、多少の“横ずれ”はリジッドサスの味くらいに思って、気にしてはいけないってことだねえ。実際、気になるほどでもないし。それと、さっきほった君“操安性”って言ったけど、このクルマ、操安性自体は問題ないっていうか、すごくいいよ。ステアリングが“ふよふよ”して、右に左に行っちゃいそうな気がするけど、実際にはすごく安定してる。ハンドルの端を親指でちょんと押さているだけで、ひたすら前に進んでく。
ほった:いやいや、そういう運転しないでください。読者さんからクレーム来ちゃうから。
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例えるなら“オフロードのマスタング”
ほった:ハンドルをワタクシが取り返しまして、こうごさんはリアシートをインプレ中です。海原雄山先生、おねがいします。
こうご:トラックだ。リジッドサスだ(笑)。
ほった:フロントシートとリアシートで、そんなに違いますか。
こうご:うん。乗り心地をシートのよさで緩和してる感じだよ。それとさっきも言ったけど、やっぱり入力が連続したり荒れたアスファルト路面にさしかかったりすると、車体がブルブルするね。まあ、オフロードタイヤを履くとみんなこうなるんだけど。
ほった:そういえば、編集部の折戸青年が「このリアシート酔うかも!」って嘆いていました。
こうご:あー、でもそこまでではないと思うよ?
ほった:そういえば、ワタナベ女史はこのリアシートを「極楽じゃ~」って評してましたね。
こうご:どっちなんだよ(笑)。
ほった:乗り心地の感じ方は、人によりけりということでしょう。
こうご:自分の仕事を全否定してないか? その言葉。
ほった:はて、なんのことやら。
こうご:(笑)ほった君はどう思ったわけ? このクルマ。
ほった:えーっと、そうだなあ……。なんだか、先代の「マスタング」に似てるなあと思いましたね。上屋はゆらゆら動くのに、何でか直進性がすごくイイところとか。
こうご:そういえば、前のマスタングも前が“どっけん(独立懸架)”で後ろがリジッドだったね。バネはコイルだったけど。
ほった:そういえば、アレの「GTパフォーマンスパッケージ」も、こうごさんとロケしましたね。ライターさんも今回ラプターの試乗をお願いした佐野さんでしたし、奇遇ですね。
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パワープラントは超ハイテク
ほった:そろそろ目的地のインターですよ。なんだかんだであっという間でしたね。
こうご:外乱に強くて真っすぐ走るし、エンジンもまぁ余裕があるし、ずばーっと距離を稼ぐのがとにかく得意なクルマだったからね。……ていうか、ETCゲート狭!
ほった:ゲートが狭いのではありません。このクルマがデカいのです。それと、ちょっとガソリンが怪しいので、そこのスタンドで給油していきましょう。
こうご:ガソリンはレギュラー?
ほった:残念ながらハイオクでございます。
こうご:えー、アメ車なのに?
ほった:ええ、アメ車なのに。このクルマのエンジンは「フォードGT」ゆずりの高出力版3.5リッターV6ツインターボなので、ハイオクタンもやむなし。ちなみにトランスミッションはトルコン式の10段AT。パワートレインは、くしくも「LS」やら「LC」やらといった、レクサスの最新モデルと同スペックでございます。
こうご:アメリカのピックアップがレクサスと肩を並べるハイテク仕様とは、時代も変わったねえ。
ほった:こうごさん、最初は「アイドリングストップする!」って言ってビックリしてましたもんね。
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常識は通用しない
こうご:ついでに、空気圧も見ていい?
ほった:どうぞ、どうぞ。なんか気になりました?
こうご:いやいや、気になるもなにも。空気圧チェックは基本のキでしょう。指定空気圧、トーヨーにちゃんと確認してきた?
ほった:記憶にございません。
こうご:田中角栄のマネしてもだめだし、そもそもその発言したの田中角栄じゃないからね。いけませんねえ、webCG編集部員としてその態度は。……ふむふむ。空気圧は前が4.4、後ろが4.5か。
ほった:え? なんですかそれ、聞いたことない高さなんですけど。下げたほうがいいんじゃないですか?
こうご:んー、どうだろ。乗り心地は気にならなかったし、このタイヤもかなり特殊だしね。ライトトラック用規格でプライレーティングが10でしょう? 僕の100系ハイエースでも前が6で後ろが8だったし、このくらい入ってても問題ないのかもしれないよ。
ほった:プライレーティングが10ですか。なるほど、分かりました。(←分かってない)
こうご:返却のときに、担当の人に何気圧で管理しているか聞いておきなよ。……それより、まだ給油してるの?
ほった:そういえば終わりませんね。
こうご:ガソリンタンクに穴でも空いてんじゃないの(笑)。
ほった:カンベンしてください。あ、終わった。……て、ッゲ!? 99.30リッター!? まじかよ。
こうご:あー、それまだ入るね。セルフのガソリンスタンドって、4分だか100リッターだかでいったん給油が切られるはずだから。
ほった:ホントだ。まだ入る。マジかよ。
こうご:さすがはアメ車だ。一回の給油で当たり前みたいに諭吉が吹っ飛ぶ(笑)。
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「このくらい、ぜんぜん余裕だよ」
ほった:……読者諸兄姉の皆さん、こんにちは。一度の給油で心もサイフも軽くなったwebCGほったです。
こうご:もうすぐ目的地だから頑張れ。
ほった:アメ車恐るべし。
こうご:いつもどこのクルマに乗っとるのかね、君は。……ほら、着いたよ。この雄大な風景を眺めて、少しは元気を出したまえ。
ほった:……ここで試すんですか?
こうご:ビビった?(笑) このクルマとタイヤなら、多分ぜんぜん余裕だと思うけど。
ほった:マジで?
こうご:マジで。
ほった:……借り物のクルマなんで、絶っっっ対ぶつけないでくださいね。
こうご:ダイジョウブだって。
ほった:動くときは常に最徐行でお願いします。
こうご:それじゃなんも分かんないよ(笑)。
■穴ぼこをクリアする「フォードF-150ラプター」
※こうご氏いわく「他のヨンク乗りに見せるのがはずかしい走り」とのことでしたが、無慈悲に公開さていただきました。風が強かったのと、車内に置くマイクがなかったので毎度のごとく音はナシですが、ご了承ください。アタックの様子はもちろん、玄人な読者でしたら、サスペンションの伸び縮みとそれに伴う車体の揺れにも感嘆していただけるものと思い、“切り返し”の間もノーカットです。さぁ存分に味わってください。
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オフロードでも乗り心地がいい
ほった:で、さっきの穴ぼこにダート道、だだっ広い草っぱらといろいろ試したわけですが。なにか分かりましたか、こうごさん?
こうご:うーん。ぜんぜん分かんないね。
ほった:うぉい!
こうご:いやいや、コースが楽すぎるよ。だってこのクルマ、“バハ”みたいな荒野を高速でぶっ飛ばすためのもんなんでしょう? この辺じゃあ遊びにもならないって。
ほった:マジですか。
こうご:マジですよ。まあ、気になったところを挙げるとしたら、オフロード車としてはやっぱりホイールベースが長いかな。最低地上高が高いから問題ないとは思うけど、山を越えるときとか、おなかをこするか心配になった。
ほった:感心したところは? サスストロークが異常っていうのはハタから見てても分かりましたが。
こうご:やっぱり乗り心地がいいね。フラットダートなんて、高速道路と変わらない感じで走れちゃうんだから。とにもかくにもダンパーがいいんでしょう。
ほった:ちなみにFOXレーシングショックです。
こうご:純正で?
ほった:純正で。見てみてください。ビール缶みたいにぶっといのが付いてますよ。
こうご:(クルマの下を覗きつつ)これはすごいね。道理で。ダンパーって入力初期の動きがすごく重要で、どんだけ減衰をやわらかくしても、動き出しがシブいともうダメなんだよね。でもオイルシールを緩めすぎると漏れの原因になるし、その辺もチューニング屋さんの腕の見せどころなわけよ。で、さっき高速でも話したけど、このダンパーはそこがいい。すごくいい。
ほった:なるほど、さすがですね。(←分かってない) ところでタイヤの方はどうです? トーヨーのOPEN COUNTRY R/T。
こうご:名前がいいよね。OPEN COUNTRYって名前が。
ほった:哥々(あにい)、カンベンしてください。
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「ファミリーカーに最適」「ウソつけ!」
こうご:(運転しながら)真面目な話をすると、例えば穴ぼこへの進入を2WDで試したとき、サスが伸びた側のリアタイヤが空転したでしょ? もし同じOPEN COUNTRYでも、もっとオフロード向けのM/Tの方だったら、そのままクリアできたかもしれない。
ほった:ほうほう。
こうご:でも、気になったのはそのときだけだよ。M/Tとの差なんて、ホイールまで泥につかるような極限のぬたぬたコースじゃないと分からないでしょう。それこそトーヨーが試乗会をやったコースとか、昔の守谷とかね。守谷は今は入れないけど。
オフロードっていっても、今日みたいな場所だったらR/Tで十分。“ヨンク”なら「A/Tプラス」(OPEN COUNTRYのSUV用オンロードタイヤ)だって大丈夫だよ。
ほった:マジですか?
こうご:ほった君は試さない方がいいと思うけどね(笑)。
冗談はさておき、正直なところ、“ドロ遊び”をしないなら今回のR/Tでもオフロードに振りすぎなくらいじゃないかな。ダートや砂地がメインなら、むしろオールテレインの方がハンドリングはいいかもしれない。
後はそうだなあ。静かだよね、このタイヤ。そりゃあ普通のタイヤと比べたら音はするけど、昔のマッドテレインを知る身としては全然静かだよ。昔のはホントにゴーゴーうるさかったからね(笑)。R/Tは見た目もいいし、音も「シャー」くらいで静かだし、たまにこうして遊ぶくらいの人なら、これがちょうどいいんじゃないかな?
ほった:なるほどねえ。……そろそろ運転代わります?
こうご:んー、まだしばらく大丈夫。それにしても、あー、やっぱり乗り心地いいね。
ほった:まだ言いますか。
こうご:うん。運転もイージーだし、リアシートも広くて5人が十分に乗れるし、意外に静かだし。これならファミリーユースでも十分使えるでしょ。
ほった:冒頭で、「日本のインフラだと完全に持て余すクルマだ」って言ってませんでしたっけ?
こうご:記憶にゴザイマセン。
ほった:こうごさん知ってます? それ言ったの田中角栄じゃないらしいですよ。
(語り=向後一宏/文とまとめ=webCG ほった/写真=webCG)
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堀田 剛資
猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。
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