フォルクスワーゲン・ポロTSIハイライン(後編)
2018.04.26 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回の試乗車は、新型「フォルクスワーゲン・ポロ」。後編では、主にそのデザインや居住性を評価する。デザインはけっこう攻めている
前編では、アクセルペダルとブレーキに軽い違和感を覚えながらも、ポロの優れたコーナリング性能を高く評価した谷口信輝。ここからは、クルマを止めた状態でじっくりと観察してもらうことにしよう。
まずはエクステリアデザインから。
「まあ、こういうデザインもいいですよね、街にすっかりと溶け込んで。あとで『谷口さん、あのときどこそこを走っていたでしょう?』なんて言われる心配はまずない。いいんじゃないですか」
こう聞くと、谷口はポロのスタイリングをあまり積極的に評価していないように思えるが、もう少し掘り下げてみると、意外と気に入っていることがわかった。
「いやいや、全然ネガティブな意味じゃなくて。見た感じも、ライトのデザインはかっこいいし、ボディーサイドのプレスラインも結構攻めている感じですよね」
最近のフォルクスワーゲンはどれもシャープなキャラクターラインが彫り込まれているが、それはポロも例外ではない。そういえば、触ると指が切れてしまうのではないかと思えるほど鋭敏そうなエッジの断面は、いわゆるプレミアムブランドでさえ簡単には作れないほど小さなR(曲率半径)で仕上げられていると、ライバルメーカーのデザイナーから聞いたことがある。
私の説明に、「へー、そうなんですか。結構こだわっているんですね」と谷口は驚きの声を上げた。
「言われてみれば、なるほどって感じだけれど、言われなかったらそこまで気づかないかもしれない。せっかくこだわっているんだったら、もっと世の中に広く発信すればいいのに……」
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