実力派ワゴン、新型「ボルボV60」の国内販売開始

2018.09.25 自動車ニュース
「ボルボV60」
「ボルボV60」拡大

ボルボ・カー・ジャパンは2018年9月25日、フルモデルチェンジで2代目となったステーションワゴン「ボルボV60」の日本導入を発表した。ガソリンターボモデル「T5」は同日発売、プラグインハイブリッドモデルは2019年春にデリバリーが開始される。

全長は先代よりも125mm延長。一方で全高は45mm低められた。
全長は先代よりも125mm延長。一方で全高は45mm低められた。拡大
フロントまわりは上級モデル「V90」によく似たデザインに。北欧神話の神が持つハンマーを模した“トールハンマー”デザインのヘッドランプが装着される。
フロントまわりは上級モデル「V90」によく似たデザインに。北欧神話の神が持つハンマーを模した“トールハンマー”デザインのヘッドランプが装着される。拡大
新世代ボルボ共通のマナーで仕立てられた、シンプルなインテリア。物理的なスイッチ類は必要最小限にとどめられている。インテリアカラーの組み合わせは、写真の白系のほかに茶系や黒系なども用意される。
新世代ボルボ共通のマナーで仕立てられた、シンプルなインテリア。物理的なスイッチ類は必要最小限にとどめられている。インテリアカラーの組み合わせは、写真の白系のほかに茶系や黒系なども用意される。拡大
後席の居住性は大幅にアップ。ニークリアランスは先代「V60」のみならず「V70」よりも拡大された。
後席の居住性は大幅にアップ。ニークリアランスは先代「V60」のみならず「V70」よりも拡大された。拡大

広くなったのにスリムに

V60は、2010年にデビューしたボルボのミッドサイズステーションワゴン。当時、ボルボのラインナップの中ではV60がスポーティーさを強調していたのに対し、「V70」はボクシーなスタイリングで実用性を重視したクルマという位置づけだった。ところが、フルモデルチェンジを機にV60はより実用的なステーションワゴンへと軌道修正。つまり2代目V60は、初代V60ではなく、「850」に端を発するV70の後継モデルとして生まれ変わったという。

新型V60は、「XC60」に次ぐ新世代「60」シリーズの第2弾として登場した。「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)」と呼ばれるプラットフォームを採用し、同じSPAプラットフォームをベースとする「90」シリーズが“Sophisticated(洗練された)”を重視して開発されたのに対し、60シリーズはダイナミックなキャラクターに仕上げられている。

新型V60のボディーサイズは、全長×全幅×全高=4760×1850×1435mmで、初代V60に比べて全長が125mm延長されている一方、全幅は15mm狭く、全高は45mm低くなっている。にもかかわらず、5人乗車時のラゲッジスペースは旧型よりも99リッター広い529リッターを確保。これは旧V70の575リッターに迫るものだ。後席のニークリアランスは旧V70よりも余裕があり、V70からの乗り換えを強く意識したことがうかがえる。

エクステリアは、新世代ボルボの特徴のひとつである“トールハンマー”デザインのT字型のLEDヘッドライトを採用するとともに、ボディー後半はエステートの機能性を重視したスタイルとすることで、前述のような余裕あるラゲッジスペースを確保している。

一方、インテリアは、スカンジナビアのクルマらしく、モダンで温かみのあるデザインに仕上げられている。縦長のエアコンルーバーや、同じく縦長の9インチセンターディスプレイを備えたインフォテインメントシステム「SENSUS(センサス)」などにより、個性的なコックピットが形成される。オーディオには「Bowers & Wilkins」と「harman/kardon」の、ふたつのプレミアムサウンドシステムが用意される。

荷室の容量は、529~1411リッター。5人乗車時でも2人乗車時でも、先代「V60」のキャパシティーをしのぐ。
荷室の容量は、529~1411リッター。5人乗車時でも2人乗車時でも、先代「V60」のキャパシティーをしのぐ。拡大
2リッター直4ターボエンジンは、1500rpmの低回転域で350Nmの最大トルクを発生。JC08モードの燃費値は12.9km/リッターとなっている。
2リッター直4ターボエンジンは、1500rpmの低回転域で350Nmの最大トルクを発生。JC08モードの燃費値は12.9km/リッターとなっている。拡大
9インチのタッチパネル式縦型ディスプレイ。スマートフォンやタブレットのような操作感がセリングポイントとなっている。
9インチのタッチパネル式縦型ディスプレイ。スマートフォンやタブレットのような操作感がセリングポイントとなっている。拡大
日本市場にはまず2リッター直4ターボモデル「T5」が導入され、2019年3月以降、出力の異なる2種類のプラグインハイブリッドモデル(4WD車)が追加される。
日本市場にはまず2リッター直4ターボモデル「T5」が導入され、2019年3月以降、出力の異なる2種類のプラグインハイブリッドモデル(4WD車)が追加される。拡大

プラグインハイブリッドにも注力

パワーユニットは、2リッター直列4気筒ガソリンターボの「T5」(最高出力254ps、最大トルク350Nm)に加えて、「Twin Engine(ツインエンジン)」と呼ばれるプラグインハイブリッドを2種類用意。プラグインハイブリッドはいずれも電気モーター(87ps、240Nm)にスーパーチャージャー付きの2リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンが組み合わされるが、「T8 Twin Engine」ではエンジンの最高出力が318ps、「T6 Twin Engine」は253psとなる。駆動方式はT5がFF、Twin Engineはともに4WDで、いずれにも8段オートマチックトランスミッションが組み合わされる。なお、ディーゼルエンジンの設定はいまのところ予定がないという。

ボルボ自慢の安全技術については、「City Safety」と呼ばれる衝突回避・軽減フルオートブレーキシステムや、アダプティブクルーズコントロール、車線維持機能のパイロットアシストなど16種類以上の先進安全・運転支援機能からなる「IntelliSafe(インテリセーフ)」を標準装備。この新型V60から、衝突回避・軽減フルオートブレーキシステムに対向車対応機能「オンカミング・ミティゲーション Byブレーキング」も新たに搭載される。対向車が自車の走行車線に進入し、衝突が避けられないと判断した場合、自動ブレーキにより対向車との衝突速度を最大10km/h低下させるなどして乗員へのダメージを軽減する機能である。

新型V60には標準グレードの「モメンタム」と、装備が充実した上級グレードの「インスクリプション」が用意される。ラインナップと価格は以下の通りで、プラグインハイブリッドモデルは2019年春(3月以降)のデリバリーを予定している。さらに、2019年7月頃にはT6 Twin Engineにモメンタムグレードが追加され、プラグインハイブリッド車がより手頃な価格で手に入るようになる。

  • V60 T5モメンタム:499万円
  • V60 T5インスクリプション:599万円
  • V60 T6 Twin Engine AWDインスクリプション:749万円
  • V60 T8 Twin Engine AWDインスクリプション:819万円

(文=生方 聡/写真=郡大二郎)

◆関連記事:新型「ボルボV60」の発表会場から

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