古いスポーツカーに乗る人ならば、寒空や雨の中でドライビンググローブは最低限の備えだし、屋根の下でもウッドやエボナイトなど硬い素材のステアリングを操る際、微細なフィールを嗅ぎ取るのに必需品となる。エンスージアストとしてファッションと機能性を追求するヴィンテージラバーズのそれは、さすが練られている。
まず手のひらの側は、イタリアのナチュラルなめしによる薄手のシープスキンレザー。手の甲側、伸縮性に富むかぎ編みのコットンは、一つひとつ日本国内で手編みされ、手を中にすべらせた瞬間から吸いつくようなフィット感をもたらす。端をわざわざ補強しながらレザーと縫い合わせる工程も難しく、海外の工場では手間の問題で作れないとか。サイズ感も、街用のグローブと違って手首が短いため、ステアリング操作時に袖口でもたつかないところも、気が利いている。しかも着用時だけでなく、クルマを降りてジャケットの胸ポケに差した時も、ツートーンのストライプが胸元で映える。隙なく小粋な一品だ。
(文=南陽一浩/写真=加藤純也<CG>)
「Vintagelovers(ヴィンテージラバーズ)」は、イタリアのファッションを長きにわたり日本に紹介しつづけてきた佐藤陽一氏が、イタリアや日本での豊富なヒストリックカー経験に基づいて、エンスージアストが本当に身に着けたいアイテムを提案するブランド。
Vintagelovers/Driving Gloves
ヴィンテージラバーズ/ドライビンググローブ
価格:2万4840円
問い合わせ:ヴィータ 03-6432-1691
www.vintagelovers.jp/
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南陽 一浩
1971年生まれ、静岡県出身、慶應義塾大学卒。出版社を経てフリーライターに。2001年に渡仏して現地で地理学関連の修士号を取得、パリを拠点に自動車や時計、男性ファッションや旅関連を取材する。日仏の男性誌や専門誌へ寄稿した後、2014年に帰国。東京を拠点とする今も、雑誌やウェブで試乗記やコラム、紀行文等を書いている。
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