ミツオカ・ロックスター
拡大 |
光岡自動車は2018年11月29日、同社の創業50周年を記念した新型車「Rock Star(ロックスター)」を発表した。200台の台数限定で、同年12月1日に注文受け付けを開始する。
2代目「シボレー・コルベット」を思わせるスタイリングの「ロックスター」。このデザインは、ミツオカブランドの独創性と、同社が長く手がけてきたアメリカ車販売を象徴するものと説明される。
拡大 |
オプションのレザーシート(写真)は、ミツオカエンブレムの刺しゅうやストライプが特徴。
拡大 |
「ロックスター」について説明する光岡自動車の渡辺 稔 執行役員。「ミツオカの創業50周年記念モデルにふさわしいクルマに仕上がった」と自信を見せる。
拡大 |
2019年度出荷予定の50台については、発表時点で売り切れ。そのうちMT車が26台で、購入者の年齢層は50~60代が中心(約半数)とのこと。
拡大 |
エッジの効いたフェンダーが目を引く「ロックスター」。ドア部を除くミツオカオリジナルのボディーパネルはFRPでできている。
拡大 |
「ミツオカ・ロックスター」(ボディーカラー:シカゴレッド)
拡大 |
ニューヨークブラックの「ミツオカ・ロックスター」。40代の顧客の多くは、このブラックを選択するという。
拡大 |
「ミツオカ・ロックスター」(ボディーカラー:ワシントンホワイト)
拡大 |
「ミツオカ・ロックスター」(ボディーカラー:シスコオレンジ)
拡大 |
2018年に創業50周年を迎えたミツオカは、2月に「ヒミコ」をフルモデルチェンジしたり、9月には1台限りの限定車「デビルマン オロチ」を発表したりと、メモリアルイヤーにふさわしい数々の施策を行ってきた。その集大成ともいえるのが今回のロックスターである。
開発コンセプトは「やんちゃ×スタイリッシュ×楽しさ」。コストと利便性を追求した大量生産車に対してロックスターは、シンプルかつストレートにクルマを愛してやまないミツオカユーザーに対する、ミツオカからのひとつの回答だと説明されている。
ロックスターのボディーサイズは全長×全幅×全高=4345×1770×1235mmで、ホイールベースは2310mm。「マツダ・ロードスター」をベースにカスタマイズされているところは同門のヒミコと同じだが、ヒミコがホイールベースまで延長しているのに対し(2910mm)、ロックスターは全長のみの延長(+430mm)にとどめられている。車両重量はロードスター比で+90kgの1080kg(「S」グレードの場合)。
当然、パワートレインはロードスターゆずりの1.5リッター直4エンジン「スカイアクティブG 1.5」に、6段MTまたは6段ATという組み合わせ。エンジンの最高出力は132ps、最大トルクは152Nmと公表されているので、2018年6月に行われたマイナーチェンジ後のロードスターをベースとしているようだ。
抑揚の豊かなフロントフードやメッキバンパー、ホワイトレター入りタイヤなどを備えたエクステリアは、往年の「シボレー・コルベット」に代表される“古きよきアメリカ”を感じさせるもの。リトラクタブルライトがポップアップしそうな造形だが、ライトはバンパーの上に備わった小さなLED球となっている。ボディーカラーは「ロサンゼルスブルー」「シカゴレッド」「ニューヨークブラック」「シスコオレンジ」「ワシントンホワイト」「アリゾナイエロー」と、いずれもアメリカの都市名を冠した全6色をラインナップする。
インテリアのつくりはロードスターとそれほど変わっていないようだが、ドアのインナーパネルの一部にボディーカラーと同色を採用したり、ステアリングホイールにミツオカロゴのバッジをあしらったりして、個性を主張している。
ラインナップと価格は以下の通り。なお、出荷開始時期は2019年6月ごろとなる見込みで、2019年度は50台の生産・出荷が予定されている。それ以降は2020年度、2021年度にそれぞれ75台が出荷されるという。
- S:469万8000円(6段MTのみ)
- Sスペシャルパッケージ:498万4200円(6段MT):518万4000円(6段AT)
(webCG)
◇「ミツオカ・ロックスター」のフォトギャラリーはこちら
関連キーワード:
ロックスター,
ミツオカ, 自動車ニュース