第542回:特設コースを走って実感
「日産リーフNISMO RC」に見るEVレーサーの可能性

2018.12.17 エディターから一言
レーシングドライバーの松田次生選手が走らせる、新型「日産リーフNISMO RC」。
レーシングドライバーの松田次生選手が走らせる、新型「日産リーフNISMO RC」。拡大

すごいクルマなのに、なんだかモヤモヤする……。日産が発表した電動レーシングカーの2代目「日産リーフNISMO RC」。特設コースでのチョイ乗り試乗や、関係者へのインタビューを通して、webCG編集部員が感じたこととは?

「NISSAN CROSSING」での発表会において、新型「リーフNISMO RC」の性能を説明するニスモの松村基宏COO。
「NISSAN CROSSING」での発表会において、新型「リーフNISMO RC」の性能を説明するニスモの松村基宏COO。拡大
2011年の東京モーターショーより、日産のブースに展示された「01(ゼロワン)」こと初代「リーフNISMO RC」。(写真:日産自動車)
2011年の東京モーターショーより、日産のブースに展示された「01(ゼロワン)」こと初代「リーフNISMO RC」。(写真:日産自動車)拡大
新型のフロントマスクは、恐らく市販モデルの2代目「リーフ」を模したもの。モチーフの違いとはいえ、初代からぐっと精悍(せいかん)になった。
新型のフロントマスクは、恐らく市販モデルの2代目「リーフ」を模したもの。モチーフの違いとはいえ、初代からぐっと精悍(せいかん)になった。拡大
新型「リーフNISMO RC」のリアビュー。ブラックとシルバーのツートンに赤いアクセントを配したカラーリングもイカしてませんか?
新型「リーフNISMO RC」のリアビュー。ブラックとシルバーのツートンに赤いアクセントを配したカラーリングもイカしてませんか?拡大

このモヤモヤはなんなの?

東京・銀座の「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」で初めて新型「リーフNISMO RC」を見たとき、初代(通称「01(ゼロワン)」)とは一線を画すカッコよさにシビれた。精悍(せいかん)な面構えとペッタンコでワイドなボディーさえあれば、クルマは絶対カッコよくなる。いささか安直でズルい手かもしれないが、これはホントに真理だ。今回は臆面(おくめん)もなくそれをやってのけた日産&NISMOの手腕を賞すべきでしょう。

資料に記されたパフォーマンスも文句のつけようがない。ボディーは軽量・強靭(きょうじん)なカーボンモノコックで、ロールケージの鋼管を細くしつつCFRPで補強するなどして、初代からの重量増を抑制。“バネ下重量”の軽減に寄与するインボードサスペンションなど、クルマのつくりはまごうかたなきレーシングカーだ。

極めつけは駆動システムで、前後に120kWのモーターを2基搭載した4WDである。240kW(326ps)の最高出力、640Nmの最大トルクは、いずれも初代の2倍を優に超え、0-100km/hも6.9秒から3.4秒に半減! 最高速も150km/hから220km/hにアップしており、数字に見る説得力は十分である。

でも、なんかモヤモヤするのである。

いや、クルマ自体に文句はございませんよ。上述の通り、ちゃんとカッコいいし、多分むっちゃ速いし。それだというのに、頭に巣くうこの「ナットクいかない感」はなんなのか。それを解明&解消すべく、記者は日本のモータースポーツ界における“東の総本山”こと、富士スピードウェイへと向かった。ときは「NISMO FESTIVAL」の前日にあたる2018年12月1日。この日、富士のドリフトコースでは新型RCのチョイ乗り試乗会が催されたのだ。

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