アルピーヌA110ピュア(前編)
2018.12.27 谷口信輝の新車試乗 今回ワインディングロードへと連れ出したのは、フランス生まれのライトウェイトスポーツカー「アルピーヌA110」。その走りを、レーシングドライバー谷口信輝はどのように評価する?単なる復刻モデルにあらず
今回、谷口信輝に試乗してもらったのは、昨年復活を遂げたばかりのアルピーヌが放つA110である。
『webCG』読者の多くがアルピーヌA110の名を耳にしたことがあるだろう。1955年に創業した同社は、ルノーのファミリーカーをベースにしたスポーツカー「A106」の生産を1956年に開始。好評を得ると、1962年にはその発展系であるA110を投入。これにより、アルピーヌはスポーツカーメーカーとして確固たる地位を築いたといっていい。
A110がモンテカルロラリーで優勝するなどモータースポーツ界でも成功をおさめる一方で、これに目をつけたルノーがアルピーヌを買収、1973年にはその傘下に収まる。さらに1976年には「A310 V6」、1991年には「A610」を発表したものの商業的に成功したとはいえず、1995年には惜しまれつつ生産終了に追い込まれてしまう。
その後、ルノー社内では何度もアルピーヌ復活の計画が持ち上がったそうだが、ついに2012年には正式なゴーサインを得て、2016年に業務を再開。2017年にはオリジナルとは別物の“新作A110”を完成させ、日本でも2018年に発売されたというのが、これまでの大まかな流れである。
現代のA110は、軽量かつ空力的なボディー、キャビン後方に搭載したエンジンで後輪を駆動するなどといったコンセプトは引き継ぎつつ、FRP製だったボディーパネルはアルミ製に置き換えられたほか、エンジンはリアマウントからミドシップに変更された。また、A110というモデル名やオリジナルのイメージを受け継いだスタイリングから「A110の復刻版?」とも受け取られがちだが、新生アルピーヌとしては「オリジナルのA110がその後も順調にモデルチェンジを重ねていった末に、2017年デビューの最新作として登場したのが新作A110」という位置づけを想定しているようだ。
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