メルセデスAMG E53 4MATIC+(前編)
2019.02.07 谷口信輝の新車試乗 ターボにスーパーチャージャー、そしてマイルドハイブリッドを搭載する「メルセデスAMG E53 4MATIC+」に谷口信輝が試乗。パフォーマンスとエネルギー効率を追求した高性能セダンの走りを、プロはどう評価する?新世代AMGの進化形
「あのー、バツグンにいいですね、このクルマ。本当に、バツグンにいいですよ」
運転席から降り立つなり谷口信輝がそう絶賛したのは、メルセデスAMG E53 4MATIC+。「AMG GT」でSUPER GTを戦う谷口信輝にとってメルセデスAMGは、いわば“ホームグラウンド”というべき(?)ブランドだが、このモデルに関してはちょっと追加の説明が必要かもしれない。
メルセデスAMGといえば各クラスともV8モデルが基本で、上級クラスに限ってV12モデルが追加される形をとってきた(例外は4気筒エンジンを積む「Aクラス」「GLA」「CLA」のコンパクト3兄弟)。例えば「Sクラス」にはV8エンジン搭載の「S63」があって、その上にV12エンジンを積む「S65」が用意されている。「Gクラス」のメルセデスAMGも先代までは「G63」と「G65」の2モデル構成だった。
こうした伝統を打ち破る形で登場した初の6気筒モデルが「メルセデスAMG GLE43 4MATIC」で、2016年にデビュー。この年には「E43 4MATIC」「SLC43」なども誕生し、「63系よりもお求めやすく扱いやすいAMG」として好評を博した。
2018年に発表されたE53は、この“メルセデスAMG43シリーズ”の進化形ともいえるし、上級版とも捉えられる。その最大の違いは従来の3リッターV6エンジンに代えて最新の3リッター直6エンジンを採用するとともに、ここに「ISG」と呼ばれる一種のマイルドハイブリッドとターボラグの解消に役立つ電動スーパーチャージャーを組み合わせた点にある。
また、四輪駆動の4MATICは4MATIC+に進化しているが、これは前後トルク配分が31:69の固定式だった従来のものが電子制御による可変式に改められたことを意味する。最新の「Eクラス」ではE43がラインナップから外れ、メルセデスAMGとしては「E63」と「E53」の2モデルが用意されている。
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