第125回:すばらしきかなランボルギーニ
2019.02.26 カーマニア人間国宝への道ウルスにコーフンを覚える
「アヴェンタドールSVJ」よりも、「フェラーリ812スーパーファスト」よりも、「ウルス」にコーフンを覚えた不肖ワタクシだったが、それはいったいナゼなのか。
理由その1)ウルスは、ランボルギーニらしい超オラオラ感満点なルックスだから。
理由その2)それでいて背が高いので、さらに威圧感が増幅されているに違いない気がするから。
どちらも単細胞すぎる理由だが、とにかくウルスに乗れば、戦車に乗って街中を行進するみたいな万能感に浸れるのではないか! という予感がしたのだ。
加えて、あんまり気を遣わずに走れるんじゃないかという予感もする。
これがアヴェンタドールSVJだったら、「エアダムこすらないかな」とか「車線変更でぶつからないかな」とか「車庫入れ怖いな」とか、いろんな心配が頭をもたげて、おちおち万能感にも浸っていられない。
もちろん、それがスーパーカーの持ち味といいましょうか、捨て身で爆走するからこそ快楽もまたデカいのでありますが、もうそっち方面の快楽には慣れっこだし、アヴェンタSVJじゃ心配ばっかりおっきくなって、新たな快楽までたどり着けそうにない。
だいたい、自分のようなサーキットも卒業した中高年には、フツーのアヴェンタだろうがSVJだろうが似たようなもんだ。どーせパワー使いきれないんだから。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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