マクラーレン720S(前編)
2019.04.04 谷口信輝の新車試乗 最高出力720psのV8ターボエンジンを搭載するマクラーレンの中核モデル「720S」に、谷口信輝が初試乗。プロのレーシングドライバーが感じた、このクルマならではの“すごさ”とは?3代かけて着実に進化
今回、谷口信輝に試乗してもらったのは、マクラーレンの中核モデルである720S。ごくごく大ざっぱに言えば、現在のマクラーレンはこの720Sとその下の「570S」が基本で、それ以外はこの2台の派生モデルと言っても過言ではない。例外は限定生産される「セナ」や「スピードテイル」などの超ド級モデル。これらは“究極”を意味するアルティメイトシリーズに属する。ちなみに720Sはスーパーシリーズ、570Sはスポーツシリーズのそれぞれ中心的存在である。
2017年にデビューした720Sは、「650S」の後継モデルで、「MP4-12C」から数えると3代目にあたる。ただし、MP4-12Cのビッグマイナーチェンジ版に近かった650Sに比べると、720Sはまさにフルモデルチェンジと呼ぶにふさわしい内容で、自慢のカーボンモノコックはそれまでのモノセルからモノケージIIに進化。V8ツインターボエンジンは、排気量が3.8リッターから4リッターに増えただけでなく、パーツの41%が刷新された。
さらにマクラーレン独自のアクティブサスペンションであるプロアクティブ・シャシー・コントロールは第2世代に進化。4輪のダンパーを複雑に結んだうえにその油圧系を電子制御する基本構成はそのままに、4本のホイールの動きを正確に検知するセンサーを追加し、より緻密な姿勢制御を実現したという。
そんなマクラーレン720Sのパフォーマンスを谷口に思いっきり味わってほしかったのだが、試乗当日はあいにくの大雨。720psのパワーを解き放てばたちまちホイールスピンし始めるのは間違いなしという難しいコンディションのなかでそのステアリングを握ってもらった。
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