マクラーレン720S(後編)
2019.04.11 谷口信輝の新車試乗 大雨の中、マクラーレンのスーパースポーツ「720S」に試乗した谷口信輝。全開にするのは難しくても、その走りからは、ほかの高性能モデルとは違った個性を感じ取ることができるという。あとちょっとでレーシングカー
大雨のなか、マクラーレン720Sのパフォーマンスの「半分も出せない」と嘆いていた谷口信輝。しかし、試乗を続けるうちに、そのキャラクターが徐々に見え始めてきたようだ。
「正直、まだこのクルマのすごさはよくわかっていないんですが、乗っていて感じるのは、とにかくアチコチが硬い、ということですね」
ほほー、それはどういうことなのか?
「別に乗り心地が硬いという話じゃなくて、このガルウイング風のドアを開けて、カーボンがむき出しになっているサイドシルを触っただけでも『硬い!』って感じる。シートにしても、がっちりと取り付けられていて強度感がものすごいし、ステアリング自体とかステアリングの取り付け剛性とかもものすごく頑丈そう。こういうクルマに乗ると、気持ちまで変わってきますよね。なんとなく戦闘モードになるというか……」
そうした印象は乗り込んだあとも続いていくと谷口は言う。
「このコックピットにしても、必要最低限のものしかなくて、まるで戦うために生まれてきた戦闘機みたい。いっそのことメーターパネルもなくしちゃいたいくらいの勢いですよね」
では、走らせてみるとどうなのか?
「乗り味はレーシングカーに近いですね。それは乗り心地が硬いとか、そういう話じゃなくて、操作に対する反応がリニアで、しかもインフォメーションがすごく多い。このインフォメーションの量は、ひょっとするとロードカーとしてはギリギリの線で、これ以上やったらレーシングカーになっちゃうんじゃないかと思うくらいですね」
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