メルセデス・ベンツA180スタイル(後編)

2019.04.25 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 レーシングドライバー谷口信輝が、新型「メルセデス・ベンツAクラス」に試乗。その走りに対する印象や、AI技術を活用したインフォテインメントシステムの使い勝手について語る。
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安っぽいところがない

従来型の「メルセデス・ベンツA45 AMG 4MATIC」をこよなく愛する谷口信輝の目に新型「A180 スタイル」はどう映ったのか? 後編は、まず走りの印象から語ってもらうことにしよう。
「エンジンは1.33リッターの4気筒ガソリンターボですが、停止状態からの発進でも、なかなか気持ちよく加速しますね。別に、ものすごいパワーがあるわけじゃないけれど、今日みたいに街中を走る範囲だったら何の問題もありません」

ほほー。ではフロント:マクファーソンストラット式、リア:トーションビーム式で構成されるサスペンションの仕上がりはどうか?
「足まわりは全般的にしっかりしている感じですね。こんなに小さいタイヤ(サイズは前後とも205/60R16)なのにしっかり曲がるし、変に安っぽいところはありません。それより『アクティブレーンキーピングアシスト』も付いていて、かなりお買い得感は高い感じがします」

続いて話題のMBUXを谷口に試してもらった。
「ヘイ、メルセデス! 大磯プリンスホテルまで案内して」

谷口がそうMBUXに話しかけると、システムはその内容をしっかりと理解。ほとんど待たせることなく、大磯プリンスホテルまでのルート案内を開始したのである。

続けて「ヘイ、メルセデス! ちょっと暑いな。温度を下げて」と言うと、しっかりとエアコンの設定温度が下がった。音声認識のレベルも、それに対する反応にもまったく不満がないことを確認した谷口は、こんなことを口にした。
「へー。これがあったら、人間はどんどん怠けていきますね」

このコメントは「とっても便利」を谷口らしくアイロニカルに表現したものだろう。とはいえ、何も気にせずにただ話しかけただけでドライバーや乗員の言葉を理解し、複雑な操作を不要としたMBUXは、年配の方やメカが苦手な女性を中心に人気を博しそうな気もする。

 
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