テスラ・モデル3(後編)
2019.08.15 谷口信輝の新車試乗 「自分にとって、理想のクルマかもしれません」。セダン型の電気自動車「テスラ・モデル3」に一目置くドライバー谷口信輝が、その評価の決め手となるポイントについて語る。すべてが気持ちいいクルマ
今回、箱根のワインディングロードで谷口信輝に試乗してもらったのは、テスラのラインナップ中、最もコンパクトで価格もお手ごろなモデル3。ただし、試乗車はテスラジャパンのテスト車両で、現時点では日本に導入されない見通しのロングレンジRWDである。これまで4WDのテスラを中心に試乗してきた谷口にとって、このモデル3がRWDであることは本当に驚きだったようだが、その理由をここで語ってもらうことにしよう。
「いまも、この高速コーナーを曲がってきましたが、アクセルを全然戻さないまま曲がり切れちゃうと思うくらい、姿勢は安定していますね。もう、このRWDでも十分すぎるくらいの安定感です」
モデル3のスタビリティーが驚くほど高いのは、重量物であるバッテリーをフロアの低いところに敷き詰めた結果、エンジンを搭載した通常のクルマよりも重心高が低いことにあるのではないかと谷口は推測する。
「クルマとしては重心が低くて、とても落ち着いた挙動を示します。でも、車重自体も重いのかな?」
テスト車両の車検証に記載された車重は1770kg。全長4700mmほどのセダンとしては重めかもしれないが(「BMW 320i」は全長4715mmで車重1560kg)、車重が軒並み2tを超えていた「テスラ・モデルX」に比べればむしろ軽量級といえる。
「ほー、そうですか。でも、なんでしょうね、このクルマを運転しているときの“新鮮感”は。先ほど(前編)もいいましたが、アクセル操作に対する遅れがまったくないレスポンスのよさとか、素直にパワーが立ち上がっていくリニア感は本当に僕の好みだし、乗り心地とか接地感とか回頭性も、すべて気持ちがいい。本当に、ずっと乗っていたくなります」
谷口とモデル3は波長がぴったりと合っていて、それが谷口にある種の心地よさをもたらしているのではないか?
「そう、心地いいんです。めっちゃ心地いい。このステアリングの動く感じもすごく好きですね。ダイレクトで心地いいし、楽しい。別にスピードを出さなくても構わない。このレスポンスのよさとかリニア感が、気持ちよさを生み出しているんですね。これ、僕にとっては理想のクルマかも」
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