OPEN ROAD:試乗しながら考える小型モビリティーの可能性
2019.10.24 自動車ニュース![]() |
有明エリアと青海エリアをつなぐ全長約1.5kmの「OPEN ROAD」では、公道では試せない、さまざまなパーソナルモビリティーに乗ることができる。個性豊かなモデルの試乗を通し、技術ジャーナリストの林 愛子がモビリティーの未来に思いをはせた。
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試乗しながら考える小型モビリティーの可能性
東京ビッグサイトがある有明エリアと、MEGA WEB会場のある青海エリアの間は、歩くにはやや遠い。専用シャトルバスもあるが、「ちょっとした乗り物があれば自力で行けるのに」と思ってしまう。そんなニーズに応えてくれそうな、“ちょい乗り系”モビリティーも、今回の東京モーターショーの見どころのひとつだ。
電動キックボードは注目度が高いが、日本の道路交通法では原動機付自転車の扱いで、公道走行のハードルが高い。ショー会場にはこうしたモビリティーの試乗コーナーがあり、福岡市で試乗会を実施した「mobby」、シニア向けの安定感あるモデル「LUUP(Model Senior Prototype)」、重量7.4kgの軽量モデル「CityBlitz」などを体験できる。電動キックボードは規制緩和に向けた動きもあるので、いずれは公道を走行できるようになるかもしれないが、まずは東京モーターショーで乗ってみよう。
同じ試乗会場では、その他のパーソナルモビリティーも体験できる。ヤマハの「TRITOWN(トリタウン)」は自転車とセグウェイの間のような立ち乗りの三輪モビリティー。過去のモーターショーで展示されていたので、見たことがある人も多いかもしれない。
トヨタは“歩行領域EV”として、「立ち乗り」「座り乗り」「車いす連結」の3タイプのモデルを用意。立ち乗りは最高速10km/hで、感覚的には電動キックボードに近いかもしれない。座り乗りはシニアカーあるいは電動車いすのようなもの。車いす連結はその名の通り、駆動部分を車いすにドッキングして使用する。特筆すべきは、駆動部分を3タイプで共通化していることだ。共通化が図れればコストを低減でき、より普及しやすい価格に設定できる。同じモノを使いながら、違う乗り物に仕上がっているのをぜひ体感してほしい。
なお、試乗するモデルによって身長・体重や年齢に制限が設定されているので、公式サイトなどで確認しておこう。
(文=林 愛子/写真=中谷 智、webCG/編集=堀田剛資)
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