“クルマのしごと”がリアルに学べる子ども向けテーマパークに注目【東京モーターショー2019】
2019.10.25 自動車ニュース![]() |
東京モーターショー2019に子どもと一緒に来場するなら、ぜひオススメしたいのが「Out of KidZania in TMS2019」。子ども向けの職業体験型テーマパークのキッザニアと、東京モーターショーがコラボする限定企画だ。
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大人も驚く“業務内容”
このブースに出展するのはKDDI、ジェイテクト、スバル、ダイハツ工業、トヨタ自動車、日産自動車、日野自動車、本田技研工業、マツダ、三菱自動車工業の10社。デザイン、組み立て、メンテナンスなど、自動車に関わるさまざまな仕事を体験できる。
F1が好調なホンダが用意したのは、「レーシングドライバーの仕事」。レーシングシミュレーターで鈴鹿サーキットを激走する。ATモードでスピンしにくい設定になっているから、小学生でも運転はラクラクだ。F1マシンなので300km/h超のスピードも出せるけれど、なかなか全開にはできないもの。基準タイムは5分ということなので、少しぐらいコースアウトしても完走はできる。
運転はできないが、レッドブルのF1マシンにも乗ることもできる。コックピットの雰囲気や着座位置の低さを実感できるのは得がたい体験だ。フェルスタッペンがどんなに過酷な状況でドライブしているのかをリアルに知れば、テレビで観戦していても自分が運転しているように感じられるはず。
トヨタのコーナーで取り組めるのは「月面探査車プログラミングをするエンジニアの仕事」。JAXAとの共同研究で月面モビリティー「有人与圧ローバ」を2029年に打ち上げる構想が発表されているのを受け、自動運転のプログラミングを学ぶ。とはいっても難しいものではなく、ソニーが販売しているロボットトイ「toio」を使って「いっぽすすむ」「みぎをむく」などと記されたカードを組み合わせるだけ。このミニチュア月面探索車が、自らのプログラミングで、月面ボードに記された予定のコースを完走できれば成功だ。
簡単なパズル的な作業ではあるものの、思った通りのコースを走らせると達成感が得られる。体験してプログラミングに目覚めれば、今度は月でクルマを走らせたくなるはず。2029年には間に合わなくても、トヨタはその後も宇宙に関わり続ける方針ということなので、チャレンジする価値はある。
なんともマニアックなのがマツダだ。「金型磨き職人の仕事」がテーマなのだ。ブースでは、実際に同社の工場で金型磨きの専門家として働く職人が作業を実演。「ロードスター」のフロントフェンダーの金型を磨く工程を見せてくれる。
微妙な曲面のフェンダーを扱うのは難しいので、小学生には幅15mm、長さ60mmの鉄板が与えられる。ボディーパネルの製造過程で出た端材、つまり本物の材質を使用しているのだ。それを、粗さの異なる2種類のサンドペーパーで磨いていくと、見事にツルツルに。出来上がったら持ち帰ってキーホルダーとして使えるといううれしい特典もある。
厳密に言うとキッザニアには属さないものの、ここに併設されている「カーモデル教室」もおすすめだ。クルマのデザインに欠かせないクレイモデルを削る作業を体験できる。各自動車メーカーのデザイン部門で実際に使われている素材を使い、思いのままの形状を作り出すのだ。土日限定で一日8人だけの先着順なので、体験したかったら開門と同時に駆けつけるべし。
(文=鈴木真人)
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