日産GT-Rプレミアムエディション 2020年モデル(後編)
2019.11.07 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバー谷口信輝が、熟成を重ねた2020年型の「日産GT-R」に試乗。長く変わらないことで得られたメリットや、ちょっと気になっているポイントについて、熱く語る。古くて好ましい面がある
ただ速いだけでなく「ドライバーが対話を楽しめるクルマ」と2020年モデルの日産GT-Rを絶賛した谷口信輝。それは、デビューから12年かけて熟成に熟成を重ねた結果だったといえるかもしれない。
一方で、デビューから12年といえば、モデルサイクルを終えて次期型モデルが登場していてもおかしくないタイミングである。2020年モデルのGT-Rに、谷口は走りの“古さ”は感じなかったのだろうか?
「いやあ、古くささはないですよ。本当によく煮込まれて、いいクルマになっていると思います。ただし、ちょっと古いと思わせる部分がないわけではありません」
ほほー、それはどういうことか?
「例えばインパネ周りに使われているメーターとかスイッチの基本的なレイアウトって、ずっと一緒じゃないですか。あとは、センターコンソールのところに並んでいるドライブモードセレクターのスイッチとかレイアウトとかも、全然変わってないですよね。正直、そういうところには古くささも感じます」
ただし、谷口はその古くさい操作系を一概に“悪い”と断じているわけでもない。
「これって、つまり、昔から僕たちがよく知っている配置じゃないですか。だから、すぐなじめますよね。最近のクルマって、乗り換えたときにまずどこを操作するとどうなるかを覚えなければいけないけれど、GT-Rにはそれがない。乗ってすぐ走れる。それは、いい一面でもありますよね」
デザイン面の印象はどうか?
「どうだろう。『GT-R NISMO』はイヤーモデルでちょこちょこ外観は変わるけれど、こっちはあんまり変わっていないですよね。そういう意味では、特別な印象はないかな。それにしても、このブルーは鮮やかな色ですね」
これは“ワンガンブルー”という名の新色。気に入ってもらえただろうか? 「えー、そのネーミングはどうかと思うな(笑)。もっとも、僕だったらシルバーとか選ぶと思います」
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