ベントレー・コンチネンタルGT(後編)
2019.12.19 谷口信輝の新車試乗 「ベントレー・コンチネンタルGT」のインテリアを、「ホンモノの上流階級しか入れない特別な空間のよう」と評した谷口信輝。自身にとって、この新型グランドツアラーは買いなのか?“色”と“素材”からして違う
雨の箱根でベントレー・コンチネンタルGTに試乗してもらったところ、「普通に快適なクルマで飛ばせるけれど、スポーツというよりはラグジュアリーな感じですね」と総括した谷口信輝。もっとも、これはスタンダードな「Bモード」で走ったときの話。よりスポーティーな「ダイナミックモード」を選ぶとその印象はどう変化するのか? 早速、谷口に語ってもらおう。
「お、コーナリング中のロール量が減りましたね。それと同時に車高も下がってロールセンターも変わったような感じがします。だからといって乗り心地はそれほど悪くなっていません。きっと、箱根を走るなら多くの人がこのダイナミックモードを選ぶでしょう」
さらに付け加えれば、ダイナミックモードでは電子制御油圧多板クラッチがリアにより多くのトルクを配分するので、ハンドリング特性も後輪駆動に近づくことになる。
「なるほど、そうですか」と谷口。
「でも、今日のこのコンディションだと、前輪のトルク配分が増えるBモードのほうが安全でいいかもしれませんね」
なるほど、フロントのトルク配分を増やせば前輪駆動車と同じ原理でスタビリティーはより向上するため、雨の日は安心というわけか。そのあたりまで考慮してドライビングモードを選ぶのは、確かにアリだ。
快適なのにスポーティーな走りをもたらすドライブトレインやシャシーがベントレーのグランドツアラー性を実現するうえで重要な役割を果たしているのは間違いないが、それとともに忘れることができないのが、そのインテリアだ。ぜいたくなレザーとウッドに囲まれた世界を見て、谷口はどう感じたのだろうか?
「メチャクチャかっこいい。なんか、ホンモノの上流階級しか入れない、高級ホテルのなかに用意された特別なフロアに足を踏み入れたみたいな感じですね。色や素材の使い方もセンスがいいし、本当にかっこいい。ここだけ見ても高そうに思えます」
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