ダイハツ・コペンGRスポーツ(後編)

2020.01.16 谷口信輝の新車試乗 「さすが自動車メーカーがつくっただけのことはある」。GAZOO Racingの手になる「コペンGRスポーツ」に試乗した谷口信輝が、ほかのクルマでは得難い長所について語る。

この魅力を例えるなら……

コペンGRスポーツのドライビング中にずっとニコニコしていた疑惑(?)が浮上した谷口信輝。いつも辛口な谷口が思わずほほ笑んでしまった理由はなんだったのか? 谷口に聞いた。
「なんででしょうね。たしかに、このクルマに乗っていると自然と笑顔になってくるような気がします。まあ、ちっちゃいのにオープンっていうところは、明らかに乗り手をワクワクさせる理由のひとつですよね」

「あと、このクルマ、言葉はちょっと悪いんですが『チープさを楽しめる』要素があると思うんです。別に、コペンGRスポーツのクオリティーが低いって話じゃないですよ。そうじゃなくて、小さなもの、どこかちょっとアンバランスなものって、意味もなくかわいいじゃないですか。“ブサカワ”っていうのもちょっと違うけれど、なんか愛くるしくて、思わず自分のほうからそっちに寄っていっちゃう魅力がコペンGRスポーツには備わっているような気がするんです」

あー、なるほど。つまり、チワワやミニチュアダックスフントなどに通じる“小型犬的かわいらしさ”がコペンGRスポーツにはあるということなのか?
「そうそう、そんな感じです。ただ、チワワやミニチュアダックスフントというよりは、フレンチブルドッグに近いような感じがしますが、要は憎めないカワイサがあるっていうことですよね。『この犬を飼っていたら完璧』というのとは正反対のキャラクターっていうか……」

いっぽうで、よくよくコペンGRスポーツの装備リストを見れば老舗高級ブランドのパーツがテンコ盛りであることに気づくはず。例えばシートはレカロの専用デザインだし、ステアリングはMOMO製で、アルミホイールはBBS製。これを全部付けるだけでも、相当なコストがかかるはずだ。
「いや、本当。パーツをバラバラに買って組み付けるよりも、コンプリートカーとして買ったほうがはるかにお買い得ですよ。っていうか、コペンはもうGRスポーツだけでいいっていうくらい完成度が高いですよね。その辺は、さすが自動車メーカーがつくっただけのことはあると思います」

 
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