フェラーリの新型FRクーペ「ローマ」日本デビュー 最高出力620PSのV8エンジンを搭載

2020.04.02 自動車ニュース webCG 編集部
フェラーリ・ローマ
フェラーリ・ローマ拡大

フェラーリ・ジャパンは2020年4月1日、東京・港区のコーンズ芝ショールームにおいてV8ツインターボエンジンを搭載する新型2+2クーペ「ローマ」を日本で初披露した。すでに受注が開始されており、納車は2021年初頭を予定しているという。

フェラーリ・ジャパン代表取締役社長のフェデリコ・パストレッリ氏。発表会の冒頭で「ローマ」の概要を紹介した。
フェラーリ・ジャパン代表取締役社長のフェデリコ・パストレッリ氏。発表会の冒頭で「ローマ」の概要を紹介した。拡大
「ローマ」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4656×1974×1301mmで、「ポルトフィーノ」よりも若干拡大された。ホイールベースは2670mmと両車同一。
「ローマ」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4656×1974×1301mmで、「ポルトフィーノ」よりも若干拡大された。ホイールベースは2670mmと両車同一。拡大
シャークノーズと呼ばれる特徴的なフロントフェイスにLEDヘッドライトが組み込まれている。
シャークノーズと呼ばれる特徴的なフロントフェイスにLEDヘッドライトが組み込まれている。拡大
“セル”と名付けられた体を包み込むような空間とされたコックピット。メーターには16インチの液晶ディスプレイが採用されている。
“セル”と名付けられた体を包み込むような空間とされたコックピット。メーターには16インチの液晶ディスプレイが採用されている。拡大
フロントシートの表皮の素材やカラーリングは豊富なオプションの中から選択できる。
フロントシートの表皮の素材やカラーリングは豊富なオプションの中から選択できる。拡大
フロントミドに搭載される3.9リッターV8ツインターボエンジンは最高出力620PS、最大トルク760N・mを発生。
フロントミドに搭載される3.9リッターV8ツインターボエンジンは最高出力620PS、最大トルク760N・mを発生。拡大
後席は“+2”というミニマムなスペース。乗車定員は4人という設定。
後席は“+2”というミニマムなスペース。乗車定員は4人という設定。拡大

同モデルは2019年11月に車名の由来となったイタリア・ローマで発表されたフェラーリの最新モデル。今回の発表会では、まずフェラーリ・ジャパン代表取締役社長のフェデリコ・パストレッリ氏が登壇。冒頭で「ローマの開発コンセプトは“イブニングドレスに身を包んだF1マシン”。アイコニックでエレガント、そしてタイムレスなデザインを採用し、日常使いも可能な実用性と快適性、それに圧倒的なパフォーマンスとスリリングなドライビングを融合させました」と車両を紹介した。

ローマのフロントミドに搭載されるのは最高出力620PS、最大トルク760N・mの3.9リッターV8ツインターボエンジンで、これに8段DCTを組み合わせている。同トランスミッションはフェラーリ初のPHEV「SF90ストラダーレ」に初導入されたもので、後方配置のトランスアクスル方式が採用されている。

フェラーリスタイリングセンターが担当した個性的なエクステリアは「1950〜1960年代のイタリア・ローマで見られたドルチェヴィータ(華やかで自由気ままな生き方)の世界観を現代流に解釈し直したもの」とされ、洗練されたプロポーションと時代を超越したデザインが特徴だと紹介された。これらを称してフェラーリは「タイムレスなデザイン」であるとアピールしている。

なかでも特徴的なのはフロントマスクとリアセクションで、前方に突き出したシャークノーズに収まるヘッドライトはフルLEDとなり、これは限定モデル「モンツァSP」シリーズをモチーフにデザイン。リアセクションではボディーと一体化された可動式のリアスポイラーやデュアルパイプで左右計4本出しとなるエキゾーストフィニッシャー、従来のフェラーリとは一線を画す非常にコンパクトで薄型のテールランプなどが目を引くポイントだ。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4656×1974×1301mm、ホイールベースは2670mmと発表されている。ホイールベースは同じV8エンジンを搭載し、リトラクタブルハードトップが採用されるFRモデル「ポルトフィーノ」と同一数値となる。

インテリアは新しい「デュアルコックピットコンセプト」でデザイン。これは、従来モデルにおいてダッシュボードに用いられていた手法をキャビン全体に拡大したもので、“セル”と名付けられた体を包み込むような空間がドライバー側とパッセンジャー側それぞれで構築されている。+2のリアシートには、トランクスルー機構を備えた50:50分割可倒式のシートバックもオプション設定された。荷室容量は272~345リッター、燃料タンク容量は80リッターとなる。

16インチのフル液晶インストゥルメントパネルや8.4インチのセンターディスプレイ、タッチスイッチが新たに用いられスッキリとした印象となったステアリングホイールなど、ユーザーインターフェイスはモダンに進化を遂げ、運転支援システムもオプションで選択できるようになっている。

0-100km/h加速3.4秒、0-200km/h加速9.3秒、最高速320km/hというパフォーマンスのほか、2.37kg/PSというクラス最高となるパワーウェイトレシオもローマのセリングポイントである。

価格は2682万円。

(webCG)

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