第618回:タフさが魅力の「三菱デリカD:5」 そのアシにピッタリのタイヤとは?

2020.04.22 エディターから一言
富士山麓に向かって高速道路を走る「三菱デリカD:5 」。デビューから13年目となる2018年11月にビッグマイナーチェンジ版が発表された。
富士山麓に向かって高速道路を走る「三菱デリカD:5 」。デビューから13年目となる2018年11月にビッグマイナーチェンジ版が発表された。拡大

大胆なデザインチェンジからはや1年。ヘビーデューティーなミニバン「三菱デリカD:5」にあらためて試乗。あわせて装着したトーヨータイヤのSUV用タイヤ「オープンカントリーR/T」とのマッチングを、オンロードとオフロードでチェックした。

 
「デリカD:5」の特徴的なフロントフェイスは、新たな歩行者保護性能基準に対応するために開発された。サイドメンバーの前端が20mm後退し、バンパービームが加えられるなど、フロント内部構造の見直しを受けている。
「デリカD:5」の特徴的なフロントフェイスは、新たな歩行者保護性能基準に対応するために開発された。サイドメンバーの前端が20mm後退し、バンパービームが加えられるなど、フロント内部構造の見直しを受けている。拡大
大胆に変更されたフロントに対してリアまわりの変更は最小限にとどまっている。テールゲートには「DELICA」やディーゼルエンジン搭載を示す「DI-D」のエンブレムが装着される。
大胆に変更されたフロントに対してリアまわりの変更は最小限にとどまっている。テールゲートには「DELICA」やディーゼルエンジン搭載を示す「DI-D」のエンブレムが装着される。拡大
ダッシュボードのデザインは、水平基調にリニューアルされた。ソフトパッドやウッド調パネルの使用に加え、4WDモードの切り替えダイヤルにはローレット加工が施されるなど、質感向上が著しい。試乗車はディーラーオプションとなる10.1インチサイズのカーナビを装着していた。
ダッシュボードのデザインは、水平基調にリニューアルされた。ソフトパッドやウッド調パネルの使用に加え、4WDモードの切り替えダイヤルにはローレット加工が施されるなど、質感向上が著しい。試乗車はディーラーオプションとなる10.1インチサイズのカーナビを装着していた。拡大
今回の試乗車「デリカD:5 P」には225/55R18サイズの「トーヨータイヤ・オープンカントリーR/T」を装着した。サイドウオールのデザインは左右で異なっており、ホイールに組み込む際に選択できる。写真では「スタイリッシュ」と呼ばれる面(もう一方は「シンプル」)を外側にしている。
今回の試乗車「デリカD:5 P」には225/55R18サイズの「トーヨータイヤ・オープンカントリーR/T」を装着した。サイドウオールのデザインは左右で異なっており、ホイールに組み込む際に選択できる。写真では「スタイリッシュ」と呼ばれる面(もう一方は「シンプル」)を外側にしている。拡大

付き合ううちに長所がわかる

初対面ではウマが合いそうにないと感じたのに、付き合ってみると意外にいいヤツで、まったく予想していなかったのにふたりで飲みに行くようになる──。こういう人間関係はなかなか味わい深い。

最初から気が合うに越したことはないけれど、「えっ、見た目と全然違う人柄だ」とか、「無愛想に見えたのは照れ屋だからだな」という発見があるのはおもしろい。意外と、こういう人のほうが付き合いが長くなったりもする。

これと似たような経験をしたのが、三菱デリカD:5だ。初めて見たときにはウマが合わないというか、最低、最悪だと思った。最初に見たのはプレスリリースの写真で、そのフロントマスクを見た瞬間に、このクルマをデザインした方に話を聞いてみたいと思った。

自動車デザイナーって、ジョルジェット・ジウジアーロが手がけた初代「フィアット・パンダ」に憧れたとか、ピニンファリーナの「ディノ」にシビれたとか、父が乗っていた「いすゞ117クーペ」がジマンでしたとか、そういうきっかけで志す職業ではないだろうか。それなのに、電気シェーバーのようなフロントグリルをデザインしてしまうなんて……。

ところが、である。まず最初に、クローズドコースでプロトタイプに乗った時に、フロントマスクへの嫌悪感は薄らいだ。急勾配の凸凹道をぐいぐい登っていく走破性能は、計算されつくしたデパーチャーアングルやアプローチアングルなどに裏打ちされたもの。中身はしっかりしているんだと感心する。オンロードでスピードを上げると、パリダカやWRCを席巻した三菱伝統の四駆技術にうならされた。がっちりグリップしながら、キュキュッと曲がる。うーん。

トドメは、北海道の雪上試乗会だった。絶対に登れないと感じた雪の壁(のように見えた)を、ジマンのヨンクとディーゼルエンジンのぶっといトルクを利してじわじわと進み、見事に登りきったのだ。登り終えた瞬間、雪の壁の頂上で写真を撮っていたカメラマン氏が、「ビクトリー!」と叫んだ。ディーゼルも四駆システムも、信頼感は抜群だ。

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