日産の新型コンパクトSUV「キックス」 ハイブリッド専用モデルとしてデビュー

2020.06.24 自動車ニュース webCG 編集部
日産キックスX ツートーンインテリアエディション
日産キックスX ツートーンインテリアエディション拡大

日産自動車は2020年6月24日、新型コンパクトSUV「キックス」を発表した。同年6月30日に販売を開始する。

“踏ん張り館”が強調された「キックス」のリアまわり。
“踏ん張り館”が強調された「キックス」のリアまわり。拡大
ステッチの質感にまでこだわったというインテリア。写真はオレンジタン×ブラックのもの。
ステッチの質感にまでこだわったというインテリア。写真はオレンジタン×ブラックのもの。拡大
ブラックのインテリア。フロントには乗車時の疲労を軽減させる「ゼログラビティシート」が採用されている。
ブラックのインテリア。フロントには乗車時の疲労を軽減させる「ゼログラビティシート」が採用されている。拡大

存在感と広さがポイント

日産キックスは、海外で2016年から販売されているコンパクトモデル。日本ではガソリンエンジン車は扱われず、日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」搭載モデルのみとなる。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4290×1760×1610mmで、ホイールベースは2620mm。最低地上高は170mm。フロントには日産車の象徴であるVモーショングリルが据えられており、ルーフが浮いているように見えるデザイン処理や踏ん張り感を強調したリアまわりと合わせて、存在感のあるデザインが追求されている。モノトーン9色、2トーン4種からなる計13タイプのカラーバリエーションもセリングポイントのひとつである。

「快適性とプレミアム感を兼ね備える空間を目指した」というインテリアは、ブラックのモノトーンが基本で、オレンジタン×ブラックのツートンカラーを採用したグレード「ツートーンインテリアエディション」も用意。運転席の視界のよさや後席の広さ(ニールーム:600mm、ヘッドルーム:85mm)も特徴とされている。

ラゲッジスペースは5人乗車時で423リッターの容量を確保。9インチのゴルフバッグであれば3つ、675×452×250mmサイズのスーツケースなら4つ収納できる。

後席の広さは「キックス」の強み。前席背面の形状も寄与するという。
後席の広さは「キックス」の強み。前席背面の形状も寄与するという。拡大
荷室には、5人乗車時でも9インチのゴルフバッグが3つ積める。
荷室には、5人乗車時でも9インチのゴルフバッグが3つ積める。拡大
最小回転半径は5.1m。取り回し性のよさもセリングポイントのひとつ。
最小回転半径は5.1m。取り回し性のよさもセリングポイントのひとつ。拡大

リファインされたe-POWERを採用

パワートレインは、1.2リッター直3ガソリンエンジンで電力を発生しモーターを駆動するハイブリッド、e-POWERのみとなる。最高出力は129PS、最大トルクは260N・m。先行販売されている「ノートe-POWER」のものに比べ20%ほどパワフルで、特に力強い中間加速が可能になったとアピールされる。低速域におけるエンジンの作動頻度を下げ、モーターのみでの走行領域を拡大することで、より静粛・快適なドライブを実現。モーターの回生力を利用した、アクセルペダルの操作だけで加減速が可能な“ワンペダルドライブ”も、e-POWER車ならではの特徴だ。

駆動方式はFFのみ。燃費はWLTCモードで21.6km/リッター、JC08モードで30.0km/リッターとなっている。

ミリ波レーダーを使って高速道路の長距離運転や渋滞をサポートする「プロパイロット」や「踏み間違い衝突防止アシスト」といった運転支援システムは全車標準装備。これら安全装備の充実も強みとされる。

ラインナップと価格は以下の通り。

  • キックスX:275万9900円
  • キックスX ツートーンインテリアエディション:286万9900円

(webCG)

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