BMW M8グランクーペ コンペティション(後編)
2020.07.30 谷口信輝の新車試乗 最高出力625PSを誇る「BMW M8グランクーペ コンペティション」に試乗した谷口信輝。卓越した性能に感心する一方で、どうしても納得のいかない点もあるという。それは一体何なのか?大きいのにヤルなぁ
前編ではBMW M8グランクーペ コンペティションのデザインをひとつ残らず絶賛した谷口信輝。では、その走りの味はどうなのか? いつもの箱根のワインディングロードで評価してもらった。
「このエンジン、ものすごくパワフルですね。レスポンスもいいし、パワーの出方はぐわーっときて、少しヤンチャな迫力がある。いや、正直にいえば『そこまで要る?』ってくらいパワフルです」
M8グランクーペ コンペティションの心臓部はBMW M社が開発した「V8 Mツインパワーターボエンジン」で、最高出力は“フツーの「M8」”を25PS上回る625PS。最大トルクは750N・mを発生するから、さすがの谷口も不満は抱かなかったようだ。
ではハンドリングはどうか?
「なんの問題もありません。コーナリングしていると、ブレーキが微妙につままれたりしていろいろな電子制御が入っていることがわかりますが、介入の仕方も自然だし、全然違和感はありません。とにかくこれだけ大きなボディーなのに、コーナーも結構いいペースで曲がれますよ」
ブレーキの印象はどうだったのか? BMWはポルシェと同じくらいコーナリング中にブレーキが果たす役割をよく理解していて、そのためどんなモデルであっても実にコントロール性の高いブレーキを与えることがひとつの伝統となっている。
「ブレーキも本当によく利きます。僕が期待するよりも、むしろ少し利きすぎるくらい。ここだけはちょっと過剰かもしれませんね。でも、本当に気になったところは別のところにあるんです」
おや、ここまでM8のことをベタ褒めしてきた谷口だが、ちょっと雲行きが怪しくなってきたようだ。
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