ホンダNSX(後編)
2020.11.15 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が最新の「ホンダNSX」に試乗。前編ではそのパワートレインの仕上がりについて絶賛した山野。後編では「辛口評価」を下さざるを得ないポイントについて、いよいよ重い口を開いてもらおう。不安の残る足まわり
「ちょっと辛口評価になってしまうかもしれません」と、ホンダNSXから降りてきた山野哲也。しかしながら前編では3.5リッターV6ターボに3つのモーターを組み合わせた野心的な動力系について「よく仕上がっている」と高評価を下し、コーナリング性能も申し分ないと語っていた。
それでは、山野の気になるポイントは一体どこにあるのだろうか。
「現状ではフロントの接地感が薄いんです。ミドシップなので、前に重量物がないということもありますが、『引っかかりが弱い』というか、フワフワするというか……」
引っかかりが弱い? とけげんな顔をする取材陣に山野が説明してくれた。
「クルマを走らせているときは、できることなら、地面の奥底にある地球の中心点から伸びたスチールワイヤーでボディーの底面をグウゥゥッと引っ張っていてほしい。4つのタイヤがいかなるときでも路面から離れないというイメージですね。こうした感覚が増せば、クルマとしての完成度はもっと高まるでしょう」
なるほど、山野の解説はイメージがつかみやすい。
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