アウディS3スポーツバック ファーストエディション(後編)
2021.09.09 谷口信輝の新車試乗 谷口信輝が今回試乗したのは、「アウディS3スポーツバック ファーストエディション」。可変サスペンションを装備する高性能ハッチバックの走りは、プロの目にどう映ったのか?“おいしいペース”がある
箱根のワインディングロードで走らせたアウディS3のことを、「よく曲がるし、コーナリング中にステアリングを切り増してもちゃんとフロントが追従してくれる」とまずは絶賛した谷口信輝。しかし、オートモードとDレンジの組み合わせで走っていたとき、谷口は「刺激感はもうちょっとかなっていう気がします」と語って、どこか物足りない印象を抱いていることを打ち明けてくれた。となれば、谷口が次にやるべきことはただひとつ。ドライビングモードをオートからダイナミックに切り替え、ギアボックスのマニュアルモードを選んでパドルシフトを駆使するしかない。
私に言われるまでもなく、ダイナミックモードとマニュアルシフトを選択した谷口は、それまでよりも一層リズミカルにコーナーを駆け抜けた後で、こうコメントしたのである。
「ああ、やっぱり、これで走ったら楽しくなってきた。エンジンは僕の期待値をちょっと超えるくらいのパワーを発生してくれるので、加速感の面でもハンドリングの面でもちゃんと刺激感が出てきました。この感覚は、やはり少しペースを上げないと味わえないようですね」
試乗を終えた谷口にS3の印象をあらためて語ってもらっていると、S編集部員がこんな質問を谷口に投げかけた。
「よく、自動車ジャーナリストの方が『フォルクスワーゲン グループのMQBプラットフォームには、ブランドにかかわらず一定のクセがある』と語っていますが、そういうのって本当にあるんですか?」
これに対する谷口の回答は、実に興味深いものだった。
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