アウディS3スポーツバック(前編)

2021.10.17 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「アウディS3スポーツバック」に試乗。ハイパワーエンジンとクワトロ=4WDで武装した新世代のプレミアムコンパクトカーを、山野はどうジャッジするのだろうか。
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

アウディらしいフィーリング

今回、山野哲也に乗ってもらうのは「アウディS3スポーツバック ファーストエディション」。フロントに横置きされた2リッター直列4気筒ターボは、強化された燃料噴射装置と最大1.8barの過給圧を得て、最高出力310PS、最大トルク400N・mを発生する。

いわゆるマイルドハイブリッドシステムを採用した「A3スポーツバック」のベーシックモデルが、1リッター直3ターボから最高出力110PS、最大トルク200N・mだから、S3の強心臓ぶりがわかるというもの。ちなみに、同じ日にテストした「フォルクスワーゲン・ゴルフeTSIアクティブ」もA3のそれと同じ3気筒を搭載するから、ボトムとアッパーのパワーソースを直接比較することができるわけだ。

アウディS3のテストドライブを終え、「さすがに4気筒はスムーズですね」と、山野が笑顔を見せる。ゴルフ試乗後の第一声が「ボディーの剛性感が格段に高い!」だったことを思い出すと、S3のキャラクターが際立つ。

俊足アウディのターボエンジンとペアを組むのは、「Sトロニック」と称される、湿式多板クラッチを備えたデュアルクラッチ式の7段AT。電子制御式多板クラッチを使ったクワトロシステムを介して4輪を駆動し、またサスペンションには電子制御式ダンパーがおごられる。

もちろん、S3の走りを統合的にコントロールする「アウディドライブセレクト」を装備し、「オート」を基本に「エフィシエンシー」「コンフォート」「ダイナミック」「インディビジュアル」の全5種類からドライブモードを選択可能だ。

山野:おとなしめのコンフォート、一般的なエコモードに相当するエフィシエンシーを選んでも、加速がパワフルなことに変わりはありません。いかにもアウディらしいフィールが印象的です。

 
アウディS3スポーツバック(前編)の画像拡大
 
アウディS3スポーツバック(前編)の画像拡大
 
アウディS3スポーツバック(前編)の画像拡大
 
アウディS3スポーツバック(前編)の画像拡大