ホンダNSXタイプS(前編)

2021.12.09 谷口信輝の新車試乗 1990年に登場するや、一世を風靡(ふうび)した、ホンダの“初代”「NSX」。それから30年を経たいま、ほぼ最終型の高性能バージョンに試乗した谷口信輝は、その走りにどんなことを思ったか?

こんなクルマはなかなかない

今回、谷口信輝に試乗してもらったのは、2004年式の「ホンダNSXタイプS」。先ごろ2代目NSXの生産終了が発表され、その最終モデルとして発売されたタイプSがあっという間に完売したことがニュースになったばかりだが、ここで取り上げる初代NSXタイプSはその元祖ともいうべき存在だ。エンジンは初期型の3リッターに対して3.2リッターと、排気量を拡大してパワーアップを図るいっぽう、およそ45kgの軽量化を果たしたり、サスペンションをよりスポーティーに固めたりしたスペシャルバージョン。果たして、誕生から30年近くを経た初代NSXのタイプSは谷口の目にどのように映ったのか? その印象を尋ねてみよう。
「第一印象はね、ひっくいなーと思いました。着座位置とか視線とかは、もうレーシングカートとかフォーミュラカーに乗っているかのごとくで、地面にものすごく近いところに座っている感じがしますね。いまどき、こんなに低いクルマはなかなかありません」

谷口が言うとおり、現代の基準で見ると初代NSXは本当に着座位置が低い。おまけにウエストラインが極端に低いうえ、目の前のフロントフードも低くて視界も驚くほど良好。そんなところも着座位置が低いと思わせる理由なのだろう。
「それと、このクルマはきっと整備が行き届いているせいで、ヨレ感やヤレ感はあまりありませんよね。もっとも、現代のスポーツカーに比べたら、ボディー剛性はやや“マイルド”だし、いろいろなところの感触がマイルドに思える。足まわりの印象も、ちゃんとブッシュの存在が感じられるもので、快適だし、挙動も穏やかで恐怖心も湧かない。まったく嫌な気はしませんね」

いまから30年前の谷口は、デビューした当時の初代NSXをどんな目で見つめていたのだろうか?

 
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