トヨタGR86(後編)

2022.01.16 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が「トヨタGR86」に試乗。前編ではいきなり内外装の仕立てのよさを絶賛し、webCG取材陣をちょっと拍子抜け(?)させた山野。後編ではエンジンやハンドリングについて、余すところなく語ってもらおう。

いい意味での鈍さ

「トヨタGR86 RZ」(6MT)に試乗したレーシングドライバーの山野哲也。まずは、インテリアの質感向上と、エアロダイナミクスに配慮したエクステリアに感心したという。日常的に使う庶民派(!?)スポーツカーとして、運転環境のクオリティーと環境性能の向上は避けて通れない。

さて、フルモデルチェンジの眼目、2リッターから2.4リッターに排気量アップした水平対向4気筒の印象はどうなのだろうか。

「新しいボクサーエンジンは、全域にわたってトルクが豊かですね。従来の2リッター版も、決して悪くはなかった。いわゆる“トルクのつき”がよくて、相応の力強さがありました。スロットルを開けると、即座にクルマがグッと前に出る感じがあって、そのたびに『頑張ってるな』と思ったものです」

新エンジンは、これまでより2700rpmも低い3700rpmで、38N・m大きい250N・mの最大トルクを発生するようになっている。この進化を山野はどう感じ取ったのだろうか。

「ニューモデルのフラット4は、下からトルクそのものが回転を押し上げる。そんな感じ。あえて“つきのよさ”を強調する必要がないのです。パワーが素直に伸びるから、高回転域まで回したときに先代との違いがハッキリと表れます」

ボアアップを果たしたボクサーエンジンは、排気量アップをストレートに生かしている印象だ。一方、スポーツモデルのパワーユニットというと、どうしても絶対的な性能に目がいきがちだが、レーシングドライバーたる山野哲也は、また別の側面からGR86のエンジンを評価する。

 
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