ホンダ・シビックLX(後編)

2022.01.27 谷口信輝の新車試乗 1.5リッターのターボエンジンにCVTを組み合わせるFF車――スペックのうえで飛び抜けたところのない新型「ホンダ・シビック」の走りを、レーシングドライバー谷口信輝が絶賛するワケは?

乗れば、わかる

新型ホンダ・シビックの乗り心地、エンジン、そしてCVTのいずれに対しても高い評価を下した谷口信輝。続いて、そのハンドリングについて語ってもらおう。ちなみに、試乗当日はあいにくの雨模様で、路面はかなり滑りやすい状況だったことを付け加えておきたい。
「クルマによっては、こんな路面だと運転していて不安でしかたなくなったり、まったく攻める気が起きなくなったりしますが、このシビックは最初から安心して走れますね。乗ればわかるんですよ、ジキルとハイドみたいな性格のクルマなのか、そうじゃないのかって。でも、このシビックは大丈夫。たぶん、ドライバーを裏切らないはずです」

あえて谷口が「たぶん」と付け加えたのは、公道での試乗だったこともあり、コーナリング限界までシビックを攻め込まなかったことと関係があった。
「そこそこのペースでは走ったんですが、とうとう電子デバイスが介入するところまでは届きませんでした。基本的にはフロントの応答というかポテンシャルがすごく高くて、普通に切り込んでいったときだけじゃなく、コーナーの途中で切り増してもちゃんとフロントは追従してくれます。それで最後の最後はリアが追従しきれなくなりかけて、破綻直前の挙動が顔を出すか出さないかというところまで試したんですが、そんなときでも電子デバイスは介入せず、リアもしっかりと路面を捉えてくれていたので、僕としてはかなり好印象です」

ここまで谷口が不満を抱かなかったクルマも珍しい。コンパクトクラスで言えば、アウディとルノー、それにメルセデスAMGの「A45 S」くらいのものだろう。そして谷口がそういった完成度の高いモデルに試乗したとき、決まって口にするのがクルマのまとまり感であり、その開発を指揮した人物の顔が見えるかどうかという点だった。では、シビックはどうだったのか?

「いやあ、シビックもまとまりはいいですよ、とっても」と谷口。
「だから、僕のなかでは好印象。このクルマをつくった人というか、開発を監督した人は、本当にすごいと思います」

 
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