スバルBRZ(前編)

2022.02.06 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が新型「スバルBRZ」の6段ATモデルに試乗。スポーツドライビング向けに制御を大きく改善したというATユニットだが、果たしてプロフェッショナルはどんなジャッジを下すのだろうか。「GR86」との味わいの違いも合わせて語ってもらおう。

シフトダウンのタイミングが早い

「新しいGR86とBRZを一緒に乗るのは初めてなんですよ」

こう語るのは山野哲也だ。「ちょっと意外でしょ!?」と、各種テストドライブにひっぱりだこのレーシングドライバーは笑う。

今回、取材班はトヨタとスバルの姉妹スポーツモデルを用意した。GR86は最上級グレード「RZ」の6段MT車(334万9000円)。BRZはやはり最上級グレード「S」で、こちらは6段AT車(343万2000円)である。

トヨタGR86のインプレッションは当欄で掲載済みなので、続いてスバルBRZについて感想を聞いてみよう。MTのGR86から乗り換えたためか、話はATから始まった。

山野:山野:アクセルオン、オフに対するレスポンスがすこぶるいい。先代BRZのオートマチックトランスミッションのよさがそのまま引き継がれています。スポーティーかつ燃費もいいはず。まずは好印象を受けたとともに、安心しました。

BRZの6段ATには、通常の走行モードに加え、「スポーツ」と「スノー」、そしてVSC(VDC)をオフにしたサーキット用ともいえる「トラック」が用意される。さらにシフターを「D」から「M」に変えると、選択したギアを保持するマニュアルモードに移行する。Dポジションのままでも、パドルシフトを使用すると一時的にMTモードとなる。

 
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