【ニューモデル情報】 ポルシェ911カレラT
新型「ポルシェ911カレラT」がデビュー! 純粋さにこだわった911に思うこと 2022.10.28 アウトビルトジャパン ベーシックなエンジンを採用しながら、軽さやシンプルかつスポーティーな仕立てで爽快なドライビングプレジャーを追求したという、新型「ポルシェ911カレラT」。そんなマニアックな一台の、実車に触れてみた印象をお伝えしよう。※この記事は「AUTO BILD JAPAN Web」より転載したものです。
思い切りピュアスポーツな911
ピュアでクラシカルな印象のポルシェ911の名前を挙げてください。そう、911のフラッグシップ「911 GT3ツーリングパッケージ」がすぐに思い浮かぶ。でも、それでいいのか? ノーだ! タイプ911のカレラTを思い出してほしい。軽量化されてさらにスポーティーになった911だ。「T」は「Touring」の頭文字であり、ベーシックなエンジンにもかかわらず、思い切りピュアスポーツな911。それが911カレラTである。
淡いガルフブルーの塗装が一層シンプルな印象を与えるカレラT。ワイルドなスポイラーワークもアグレッシブなステッカーもない。その代わり、チタニウムグレーのスタイリッシュな「カレラS」ホイールが採用されている。アンスラサイトグレーのミラーキャップ、「911 Carrera T」の文字が入った控えめなドア装飾、リアスポイラー上のエアインテークのアンスラサイトグレーの支柱やリアのペイントネームなどの細かなディテールが、ハイコントラストな外観を完成させている。
カレラTが純粋に低い姿勢で路面にたたずむために、PASMスポーツサスペンションが標準装備され、10mmのローダウンはもちろん、スポーティーな効果も発揮する。また、外からは見えなくても、オプションで用意されるポルシェトルクベクタリングやリアアクスルステアリングも、カレラTのレパートリーのひとつだ。
拡大 |
軽量ガラスで5kgの軽量化
さらに、カレラTの軽量化されたガラスは、5kgもの軽量化に加え、親指でまずまずの圧力をかけるだけで揺れるリアウィンドウやサイドウィンドウは、911 GT3の記憶を呼び起こさせるものだ。そして、外されたリアシート部分を覆うグレーのカーペットも見逃せない。
ここにも、わずかにGT3のフィーリングが感じられる。なぜなら、カレラTにはリアシートもオプションで用意されていないからだ。7kgも軽くなり、カレラTが本当にピュアな911を目指していることがわかる。さらに断熱材を減らして、1~2kg、バッテリーの軽量化で約8kgの軽量化に成功している。
911カレラTの車両重量は1470kgで、ベースとなる「911カレラ」より35kg軽くなっている。ダイエットを成功させるために採用された7段のマニュアルトランスミッションだけでも、通常の911カレラに標準装備となる8段PDKに対して25kgの重量アドバンテージがある。
拡大 |
おなじみのボクサーエンジン
そして、カレラTのエンジンシステムの話だ。それは伝統的に控えめなのだ。911の基準でみれば、おなじみの3リッター6気筒ボクサーターボエンジンの385PSと450N・mは、規格に沿った走行性能として絶対的に十分だからだ。軽量化されたカレラTの最高速度は291km/hだ。マニュアルトランスミッションの0-100km/h加速は4.5秒、オプションのPDKでは4秒と、0.5秒短縮される。
結論
ピュア、スポーティー、マニュアルシフト、この三拍子がそろったカレラTは、他のカレラとは一線を画している。ピュアという意味ではGT3に通じるところもあるが、ベーシックなエンジンでも十分な性能を持っており、私にとっては最も好感の持てる911である。
(Text=Peter R. Fischer/Photos=Porsche AG)

AUTO BILD 編集部
世界最大級のクルマ情報サイトAUTO BILDの日本版。いち早い新車情報。高品質なオリジナル動画ビデオ満載。チューニングカー、ネオクラシックなど世界のクルマ情報は「アウトビルトジャパン」でゲット!
-
【ニュース】高性能を誇るBMWのラグジュアリーエステート「M5ツーリング」が復活! その魅力とは? 2024.9.6 高性能サルーン新型「BMW M5」に続き、そのワゴンバージョンたる新型「M5ツーリング」が登場。ユーティリティーからスリルまで幅広いニーズをパーフェクトに満たす“スーパーワゴン”とは、どんなクルマなのか?
-
MINIクーパーSE(FWD)【海外試乗記】 2024.8.21 電気自動車でも内燃機関車でも、常に「クーパー」と呼ばれるようになった新型MINIのハッチバック。価格にデザイン、パワーユニット、装備、そしてドライビングテストリポートと、新しくなったMINIクーパーの全情報をお届けする!
-
スズキ・スイフト(FF/5MT)【海外試乗記】 2024.8.20 世界で900万台以上が販売されてきた大人気モデル「スズキ・スイフト」。7代目となる新型は、海外でどのように評価されているのか? これまでの成功をさらに発展させることを目指し、スズキが投入した小さな巨人に、『AUTO BILD』のスタッフが試乗した。
-
スマート#1ピュア(RWD)/#1ブラバス(4WD)【海外試乗記】 2024.8.20 続々とラインナップを拡大している、スマートブランドのフル電動SUV「スマート#1」とはどんなクルマなのか? その価格とデザインからパワーユニット、イクイップメント、試乗した印象まで、すべての情報をお届けしよう。
-
【ニュース】電動ルノー・トゥインゴの最新情報 2024.8.15 ルノーの電気自動車(BEV)を手がける新会社アンペアが、2025年にコンパクトBEVとして「トゥインゴ」を復活させる。初代トゥインゴを想起させるデザインや価格、そしてパワーユニットまで、現時点でのすべての情報をお届けする。
-
NEW
レクサスLFAコンセプト
2025.12.5画像・写真トヨタ自動車が、BEVスポーツカーの新たなコンセプトモデル「レクサスLFAコンセプト」を世界初公開。2025年12月5日に開催された発表会での、展示車両の姿を写真で紹介する。 -
NEW
トヨタGR GT/GR GT3
2025.12.5画像・写真2025年12月5日、TOYOTA GAZOO Racingが開発を進める新型スーパースポーツモデル「GR GT」と、同モデルをベースとする競技用マシン「GR GT3」が世界初公開された。発表会場における展示車両の外装・内装を写真で紹介する。 -
NEW
バランスドエンジンってなにがスゴいの? ―誤解されがちな手組み&バランスどりの本当のメリット―
2025.12.5デイリーコラムハイパフォーマンスカーやスポーティーな限定車などの資料で時折目にする、「バランスどりされたエンジン」「手組みのエンジン」という文句。しかしアナタは、その利点を理解していますか? 誤解されがちなバランスドエンジンの、本当のメリットを解説する。 -
「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」の会場から
2025.12.4画像・写真ホンダ車用のカスタムパーツ「Modulo(モデューロ)」を手がけるホンダアクセスと、「無限」を展開するM-TECが、ホンダファン向けのイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」を開催。熱気に包まれた会場の様子を写真で紹介する。 -
「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」の会場より
2025.12.4画像・写真ソフト99コーポレーションが、完全招待制のオーナーミーティング「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」を初開催。会場には新旧50台の名車とクルマ愛にあふれたオーナーが集った。イベントの様子を写真で紹介する。 -
ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション/CR-V e:HEV RSブラックエディション ホンダアクセス用品装着車
2025.12.4画像・写真まもなく日本でも発売される新型「ホンダCR-V」を、早くもホンダアクセスがコーディネート。彼らの手になる「Tough Premium(タフプレミアム)」のアクセサリー装着車を、ベースとなった上級グレード「RSブラックエディション」とともに写真で紹介する。


































