ホンダNSXタイプS(前編)

2022.12.08 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 ホンダのスーパースポーツ「NSXタイプS」に、レーシングドライバー谷口信輝が試乗。自慢の走行性能を磨きに磨いたというハイブリッドスポーツカーに対する、プロの評価やいかに?

数少ない“本物”

今回、われらが谷口信輝が試乗するのは、第2世代ホンダNSXの最後を締めくくる特別なモデル、タイプSである。

1990年にデビューした初代NSXは途中にマイナーチェンジを挟んで2005年に生産を終了。いっぽう、2016年に誕生した2代目はこれに比べると短命で、2022年をもってその使命を終えることとなった。そのエンディングを飾るべく設定されたのが高性能版のタイプSで、基本構成は標準モデルと同じまま、エンジンの出力向上、エアロダイナミクスの改善、足まわりや電子制御系の特性見直しなどを実施。標準モデルをしのぐスポーツ性を手に入れたとされる。ちなみにこのタイプS、全世界で350台、日本では30台を限定販売したところ、申し込みが殺到して即座に完売したという「幻のモデル」でもある。

そんなタイプSに箱根のワインディングロードで初めて接した谷口は、開口一番、こう言い放った。
「まさしく、ジャパニーズスーパーカーですね」

その意図はどういうものなのか? 谷口に説明してもらった。
「外観はいかにもミドシップスポーツカーって感じだし、走りの性能もスーパーカーそのもの。これはもう、日本車では数少ない本物のスーパーカーだと思いますよ」

では、NSXの走りの、特にどんな部分に感銘を受けたのだろうか?
「まず、エンジンがかなりパワフルでしょ? しかもフィーリングがものすごく滑らかで、7500rpmっていう高回転域まで気持ちよく回ってくれる。おかげでどんどんパワーがあふれ出てくるんだけれど、4WDだから、そのパワーが4輪を通じてしっかりと路面に伝えられていく。だからすごい加速感ですし、すごい速さですよ。本当だったら、この加速感を1速や2速だけじゃなく、3速、4速と試してみたいけれど、今回は一般道の試乗なので、そこまでできないのは残念。それでも、ものすごい速さはしっかり体感できますよ」

 
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