トヨタが新型「プリウス」のプラグインハイブリッドモデルを発売
2023.03.01 自動車ニュース![]() |
トヨタ自動車は2023年3月1日、新型「プリウス」のプラグインハイブリッドモデル(PHEV)を同年3月15日に発売すると発表した。
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今回登場したプリウスは、1997年に登場した初代モデルから数えて5代目にあたる。2022年11月16日に発表され、先にハイブリッドモデル(HEV)が2023年1月10日に発売された。
PHEVは「Z」グレードのみの設定で、ハイパフォーマンスモデルという位置づけ。コンパクトかつ大容量な駆動用バッテリーと高出力の駆動用モーター、高効率なガソリンエンジンを組み合わせた、最新のプラグインハイブリッドシステムの搭載がうたわれている。
新型プリウスでは、HEV、PHEVモデルとも同じボディーデザインを採用しつつ、細部の造形や配色を変えることでそれぞれの個性を表現。PHEV専用のデザインとしては、ダイナミックな造形の19インチアルミホイールや、先進性を強調するという金属調シルバー塗装のロアグリル、グレースモークカラーのテールランプが採用される。
PHEVのパワーユニットは新開発の「2.0Lプラグインハイブリッドシステム」で、システム最高出力は従来型比で約2倍となる223PSを発生。0-100km/h加速は6.7秒と、プリウスのハイパフォーマンスモデルとして圧倒的な動力性能を確保しながら、19インチタイヤ装着車は26.0km/リッター、17インチタイヤ装着車では30.1km/リッターの低燃費を実現するという。
EVモードでの走行距離は、19インチタイヤ装着車で87km、17インチタイヤ装着車では従来型比で75%の向上となる105kmを達成。山道などアクセル/ブレーキの踏み替え頻度が高い走行シーンでは、設定に応じて「回生ブースト」機能がBレンジ以上に相当する強い回生ブレーキを発生させる。
PHEVならではの機能として、バッテリーの電力を外部に供給できる「EV給電モード」や、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HEV給電モード」を設定。HEV給電モードでは、はじめはバッテリーのみで給電し、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から約5日分の電力が供給可能だ。給電用の装備として、室内への虫などの侵入や雨天での雨水の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントを標準で装備し、ドアガラスを閉じたままでの外部給電が行える。また、付属のヴィークルパワーコネクターを充電インレットに差し込むことで、100V・1500Wの外部給電コンセントとしても活用できる。
メーカーオプションとして太陽光を効率よく電力に変換し、1年間でEV走行1250km分に相当する電力を生み出すという第2世代の「ソーラー発電システム」も用意されている。高効率ソーラーパネルを車両ルーフに搭載し、充電スタンドがない駐車場や災害等で停電した場合でも太陽光があれば充電が行える。ソーラーパネルで発電した電力は、駐車中は駆動用バッテリーに充電し、走行中は補機バッテリー系統に給電。駆動用バッテリーの消費を低減する。
また、普通充電時にパワースイッチをONにすると、外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を搭載。エンジンをかけずに車内で快適に過ごすことができ、車内をもう1つの部屋としてテレワークや休憩などに活用することができる。
PHEVは「プリウスZ」(FF車)のみの設定で、価格は460万円。
(webCG)