ルノー・カングー インテンス(前編)

2023.04.02 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が新型「ルノー・カングー」に試乗。カングーといえば優れた使い勝手もさることながら、商用車由来とは思えぬほどの走行性能で人気のマルチパーパスビークルである。山野のジャッジやいかに!?

使い勝手が素晴らしい

「何から話しましょうか?」と、くすぐったいような顔で山野哲也が運転席からwebCGスタッフを眺める。ステアリングホイールを握っているのは、新型「ルノー・カングー インテンス」。2020年に本国でフルモデルチェンジを果たし、2023年3月2日から日本でも販売が開始された3代目だ。

「東洋の島国で、なぜに商用車由来のクルマが人気なのか?」と、フランスのルノー関係者の首をひねらせる異色のユーティリティービークル。わが国でのエンジンラインナップは、1.3リッター直列4気筒のガソリンターボと、1.5リッターディーゼルターボの2本立て。いずれも7EDCことデュアルクラッチ式7段ATと組み合わされる。この日俎上(そじょう)に載ったのは、最高出力131PS、最大トルク240N・mを発生するガソリンエンジンを積んだ上級版のインテンス。車両本体価格は395万円だ。

大きな荷室を背負ったクルマに乗るジムカーナマイスターが、「このクルマは2つの顔を持っています」とインプレッションの口火を切った。

山野:「ミスター使い勝手」と「スーパーリニア」な側面があります。

もちろんミスターでもミスでもミズでもミセスでもいいのだが、「驚くほど使い勝手に配慮されたクルマだ」と印象づけられたという。

山野:インパネまわりを見てください。ボタン、スイッチ類が極端に少ない。

 
ルノー・カングー インテンス(前編)の画像拡大
 
ルノー・カングー インテンス(前編)の画像拡大
 
ルノー・カングー インテンス(前編)の画像拡大
 
ルノー・カングー インテンス(前編)の画像拡大
関連記事
  • ルノー・カングー インテンス ガソリン(FF/7AT)【試乗記】 2023.3.24 試乗記 ルノーの最新ラインナップに倣い、機能もデザインもすべてがモダンに進化した新型「カングー」。しかしガソリンエンジン搭載車「インテンス」のステアリングを握ると、その変貌とは裏腹に、歴代モデルの志と魂がしっかり受け継がれていることがわかった。
  • 【徹底解説】新型ルノー・カングー 2023.5.21 ニューモデルSHOWCASE 商用車ゆずりの広さと便利さ、そしてフランス車ならではの趣で人気を博す「ルノー・カングー」。3代目となる新型は、文字どおりの全面刷新によってどのように進化したのか? グレードごとのデザインのちがいや、装備、燃費、価格設定と、多角的な視点から徹底解剖する。
  • マツダ2 15 BD(FF/6AT)【試乗記】 2023.5.20 試乗記 スタイルのよさと走りの楽しさが自慢のBセグメントコンパクト「マツダ2」が、まさかのイメチェン! その新しいデザインには、きたるべき未来に対するマツダの“備え”が現れていた。今年でデビューから9年を迎える、ロングセラーモデルの今をリポートする。
  • 思考するドライバー 山野哲也の“目”――ルノー・カングー編 2023.4.12 webCG Movies マルチパーパスビークル「ルノー・カングー」の新型に試乗したレーシングドライバー山野哲也は、どうして笑顔になったのか? 取材のワンシーンを動画で紹介します。
  • ルノー・カングー クレアティフ ディーゼル(FF/7AT)【試乗記】 2023.4.8 試乗記 日本でも(なぜか)人気を博す、フランスが生んだ商用車ベースのマルチパーパスビークル。その代表ともいえる「ルノー・カングー」が、3代目に進化した。より大きく、より機能的に進化したニューモデルの出来栄えを、ディーゼルモデルに試乗して確かめた。
ホームへ戻る