ルノー・カングー インテンス(後編)

2023.04.09 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が新型「ルノー・カングー」に試乗。前編ではその練りに練られたユーティリティー性を絶賛した山野。後編ではエンジンの印象をはじめとした走行性能について語ってもらおう。
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ペダルの微調整が要らない

「もっと遊べる空間」をキャッチフレーズに、3代目となったルノー・カングー。日本ではパワーソースとして、1.3リッターのガソリンと1.5リッターのディーゼル、2種類の直噴ターボが用意される。組み合わされるトランスミッションは、デュアルクラッチ式の7段ATだ。

この日、ガソリン車の「インテンス」グレードに試乗して、「このクルマには『ミスター使い勝手』と『スーパーリニア』という2つの顔を持っている」と評したレーシングドライバーの山野哲也。今回は、後者について語ってもらおう。

山野:このクルマの発進加速は「ウルトラスムーズ」ですね。2000rpmくらいから本格的にトルクが出てきて、5000rpmまでフラットトルク。日常域で使いやすいエンジンです。

webCG:なるほど。カタログスペックでは、240N・mの最大トルクをわずか1600rpmで発生しますね。これなら街なかでストップ&ゴーが続いても、ストレスがたまりにくいんじゃないでしょうか。

山野:そのうえアクセルを踏む量と実際の加速がリニアにリンクしている。ドライバーの期待どおりに速度を上げていってくれる。これ、当たり前のようですが意外に難しいんです。一般的なクルマだと、アクセルを踏んで、その後は半ば無意識のうちに微調整している……。

webCG:カングーに乗った第一印象として、「スーパーリニア」とおっしゃっていました。具体的には「アクセル操作への反応がリニアなのでコントロールしやすい」ということですか?

 
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