スズキがスタートアップと自動運転EVを開発 車台には「ジムニー」のフレームを活用

2023.03.31 自動車ニュース webCG 編集部

スズキは2023年3月30日、オーストラリアのApplied Electric Vehicles(以下、Applied EV)と、自動運転可能な電動台車の開発に関する覚書を締結したと発表した。

Applied EVは2015年に創立したオーストラリア・ビクトリア州のスタートアップ企業である。モビリティー分野におけるソフトウエアの開発・提供を手掛けており、特に自動運転車向けの電動化技術やソフトウエア技術などに強みを持つという。スズキは2021年9月に同社と基本合意書を締結。2022年に出資を行い、協業の検討を進めてきた。

今後、両者はApplied EVの自動運転車両プラットフォーム「Blanc Robot(ブランクロボット)」を統合制御システム「Digital Backbone(デジタルバックボーン)」で制御する、電動台車を共同で開発。車両のベースにはスズキの小型四輪駆動車「ジムニー」のラダーフレームが用いられる。また電動台車の生産および普及に向けたビジネスモデルの開発や、ブランド力の向上にも取り組むという。

今回の合意に先立ち、スズキは自社のコーポレートベンチャーキャピタルファンド「Suzuki Global Ventures(スズキグローバルベンチャーズ)」を通じてApplied EVに追加出資を実施。今後も両社の関係を強化し、次世代モビリティー用ソフトウエア関連技術の開発を推進していくとしている。

(webCG)

Applied EVが手がけた「ブランクロボット」の試作車。
Applied EVが手がけた「ブランクロボット」の試作車。拡大

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