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【ニュース】MINIの未来はこうなる!

3台のニューモデル「クーパー」「エースマン」「カントリーマン」ただいま開発中 2023.03.31 アウトビルトジャパン AUTO BILD 編集部 2024年はMINIにとって熱い年になるだろう。MINIは「クーパー」ファミリー、小型電気SUVの「エースマン」、そして「BMW X1」をベースにした「カントリーマン」という3台のニューモデルを市場に投入する予定だ。

※この記事は「AUTO BILD JAPAN Web」より転載したものです。

MINIカントリーマンは“ミニ”じゃなくなる

もうすぐMINIはドイツ車になる。まあ本当は、中国も少し、英国もたくさん入っているのだけど……。

しかし、まずはその前に。いま、BMWグループのブランドであるMINIは、その将来の計画のなかで、2024年には3台のニューモデルが道路を走り始めることになっている。MINIのボスであるステファニー・ヴルスト氏は、今回それらを紹介してくれた。最も重要なことをひとことで言えば、「たくさんの“E”を搭載しながらも、内燃機関である」ということだ。

ライプツィヒを起点に2024年を時系列に追っていこう。新型MINIカントリーマンは、「BMW 1シリーズ」と同じ工場で生産されるクルマであり、「UKL」前輪駆動プラットフォームの多くの技術が盛り込まれている。

これまでカントリーマンは、オランダのVDLネッドカーによって製造されており、全長は4.30mだった。2024年春に発売されるミニSUVは12cm長い4.42mになり、もはや“ミニ”ではなくなる。

MINIカントリーマンのテクノロジーを理解するには、テクノロジーサプライヤーとなる8cm長いBMW X1のデータベースを見ればいい。前輪駆動と全輪駆動、ガソリンとディーゼルモデル、そして純粋な電気自動車(EV)として用意されている。「iX1」と同様、カントリーマンのバッテリー容量は64.8kWhで、ヴルスト氏は、カントリーマンの販売台数の50%をEVバージョンが占めると予想している。

『アウトビルト』との対話に臨むMINIのボス、ステファニー・ヴルスト氏は言う。「何よりも、われわれのニューモデルは生きる喜びを表現している」と。
『アウトビルト』との対話に臨むMINIのボス、ステファニー・ヴルスト氏は言う。「何よりも、われわれのニューモデルは生きる喜びを表現している」と。拡大
「MINIカントリーマン」。大きくなった全長4.42mのこのMINIは、従来モデルより12cmも長く、もはや“ミニ”とはいえない。ライプツィヒで製造される予定で、市場投入は2024年春が予定されている。
「MINIカントリーマン」。大きくなった全長4.42mのこのMINIは、従来モデルより12cmも長く、もはや“ミニ”とはいえない。ライプツィヒで製造される予定で、市場投入は2024年春が予定されている。拡大
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第4世代は2024年に発売される

カルトは2024年の夏も続く。2001年6月、MINIは英国のスモールカー伝説に別れのキスをし、それから23年、第4世代のBMW MINIが発売される。3ドアや5ドアの現行モデルは、生産開始から10年を経て引退することになる。

新型「MINI 3ドア」は、従来よりも2cm短い3.80mとなり、少し小さくなるが、ホイールベースが延長され、より広々とした空間になるとされている。すでに電動ミニ「E-Mini」は存在するが、それは一種の暫定的な解決策にすぎない。「BMW i3」の古い技術を使用し、最高速度も150km/hに厳しく制限されている。「150km/hはMINIらしいものではなかった」とステファニー・ヴルスト氏は認め、「新しい電気MINIはもちろんもっと速く、もっと遠くまで走るようになります」と保証した。

「MINIクーパー」はカッコイイ。全長は3.80mと、以前よりひと回り短くなっている。ガソリンエンジンと、オール電化のモデルが用意される。市場投入は2024年夏。
「MINIクーパー」はカッコイイ。全長は3.80mと、以前よりひと回り短くなっている。ガソリンエンジンと、オール電化のモデルが用意される。市場投入は2024年夏。拡大

MINIは40kWhと54kWhの2種類のバッテリーサイズを計画している

駆動システムに関しては、BMWは、例えばフォルクスワーゲンのように、プラットフォームは1つでボディーが異なるというアプローチとは異なる方法をとっている。BMWは、MINIには常に同じボディーを使用するが、内燃機関と電気自動車とでプラットフォームを変える。ガソリン車のクーパーはイギリスからやってくるが、E-Miniは中国の生産ラインから出てくる。その理由は中国の自動車メーカー、長城汽車(Great Wall)との協力関係にある。

今後、MINIは電動モーターにアルファベットの略称を使うことになる。「E」は約184PSのエントリーレベルを表し、「SE」は約224PSともう少し力強さが増す。トップは「JCW」で、ガソリンの世界ではおなじみのジョンクーパーワークスの略称だ。バッテリー容量は40kWhと54kWhの2種類で、約400kmの航続距離を確保することができるようになっている。充電は、最大130kWの急速充電器で行う予定だ。

MINIは2030年までにピュアエレクトリックブランドになりたいと考えており、クロームやレザーはすでに廃止されている。「繊維素材を放棄するようなことがあってはならない」とMINIのボスは言う。これは、2024年秋に量産される全長4.07mのエースマンの研究によって実証され、丸いXLサイズのスクリーンを備えた、コンパクトでありながらもはるかに高品質なコックピットのアイデアを与えてくれた。「フルスクリーンにする」とステファニー・ヴルスト氏は言う。そのうえで、「これまで以上にデジタル化が進み、同時に、マルチメディアは、携帯電話のように完全にパーソナライズできるようにする」と彼女は説明する。

エースマンは、5ドアの電気駆動のみであるため、MINIに新しい顧客をもたらすはずだ。つまり、このブランドが最近あまりにも大人っぽく、あまりにも普通になってしまったと嘆く人たちに向けたモデルだ。ヴルスト氏が言うように、「人生の喜びは何よりも大切であり、新型車はそれを示すものである」。

(Text=Andreas May/Photos=MINI)

記事提供:AUTO BILD JAPAN Web(アウトビルトジャパン

「MINIエースマン」は全長4.07m。「クーパー」と「カントリーマン」の中間に位置し、EV専用車となる。市場投入は2024年秋。
「MINIエースマン」は全長4.07m。「クーパー」と「カントリーマン」の中間に位置し、EV専用車となる。市場投入は2024年秋。拡大
2024年の新型MINIは3台。写真左から「クーパー」「エースマン」「カントリーマン」と並ぶ。
2024年の新型MINIは3台。写真左から「クーパー」「エースマン」「カントリーマン」と並ぶ。拡大
AUTO BILD 編集部

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