アストンマーティンが新興企業のルーシッドと提携 次世代の電気自動車開発を推進

2023.06.28 自動車ニュース webCG 編集部
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

英アストンマーティンは2023年6月26日(現地時間)、次世代の電気自動車(BEV)の開発に向けて、BEVのテクノロジー企業であるルーシッド・グループと新たな供給契約を締結したと発表した。

提携に次ぐ提携で業界をリード

アストンマーティンは今後5年間で先進テクノロジーに20億ポンド(約3640億円)以上を投資し、その投資対象は内燃エンジンからBEVテクノロジーへと段階的に移行する予定となっている。

そのなかで、ルーシッドが有するパワートレインおよびバッテリーのテクノロジーは、アストンマーティン独自のBEVプラットフォームに統合されるとともに、中心的な役割を果たすことになる。

これまでのメルセデス・ベンツとの協力関係は今後も維持。同社はアストンマーティンに対し、内燃エンジンやハイブリッドカー、BEV向けのパワートレインおよび電気・電子アーキテクチャーを含めたテクノロジーを提供する。アストンマーティンは吉利汽車とも長期的なパートナーシップを結んでおり、その幅広いテクノロジーやコンポーネントに加え、中国の主要な戦略市場に関する深い専門知識にアクセスできるとされている。

今回の新たなルーシッドとの提携により、アストンマーティンは全製品に適したオーダーメイドのBEVプラットフォームが開発できるようになり、将来のウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンス・ハイパーカーやスポーツカー、GTカー、SUVモデルのポートフォリオは、この新たなモジュラーBEVプラットフォームをベースに構築されることになる。

そして電動化された近未来のアストンマーティンファミリーには、ルーシッドによる最先端のパワートレインテクノロジーと、メルセデス・ベンツによる高度な電子アーキテクチャーを中心に、持続可能なさまざまな次世代テクノロジーが採用される。

特に注目すべき技術として挙げられているのは、エネルギーの放出および回生速度と効率を制御するインバーターテクノロジーや、無段階に調整可能な4輪トルクベクタリングを可能にするツインモーターテクノロジーなど。各ホイールにかかるトルクを正確に測定することで、同じプラットフォームとパワートレインを使用しながらも、異なるモデルで独自の動的仕様を策定し、クラスをリードするドライビングダイナミクスを提供できるようになるという。

アストンマーティンとルーシッドとの提携が生かされた最初のモデルは、2025年に発売される見込みだ。

(webCG)

今回アストンマーティンが公開した次世代BEVのイメージ。
今回アストンマーティンが公開した次世代BEVのイメージ。拡大

関連キーワード:
アストンマーティン, 自動車ニュース