シボレー・コルベット クーペZ06(後編)
2023.12.17 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が「シボレー・コルベットZ06」に試乗。前編ではそのシャシーをべた褒めした山野だが、注目のV8 DOHCユニットについてはどう思っているのだろうか。……多くの方がご想像のとおり、こちらも大絶賛の嵐である。パワーの「山」「谷」がない
今回、レーシングドライバーの山野哲也がテストするのは、シボレー・コルベット クーペZ06。伝統のプッシュロッドユニットに代えて、モータースポーツ由来のDOHCエンジンを積んでいる。ノーマルコルベットの6.2リッターV8 OHVが、502PS/6450rpmの最高出力を発生させるのに対し、Z06は5.5リッターの排気量から646PS/8550rpmのピークパワーを絞り出す。トランスミッションは、ファイナルを落とした8段のデュアルクラッチタイプだ。
山野:エンジンは3000rpmまでは実にジェントル。神経質なところはまるでなくて、スロットル操作に対するレスポンスも、誤解を恐れずに言うとサルーンのようです。
webCG:いわゆる高級車のエンジンのように、穏やかでおとなしい。
山野:ところが4000rpmを超えたあたりから太いトルクがもりもりと湧いてきて、8500rpmオーバーのリミッターまで一気に吹け上がっていく!
90度バンクの5.5リッターV8「LT6」エンジンは、4カムのDOHCヘッドを採用。ボア×ストロークは104.25×80mmという超ショートストロークだ。動体たるアルミ鍛造ピストンは可能な限りコンパクトにまとめられ、それらをクランクとつなぐコンロッドはチタン製。まさにレーシーなV型8気筒である。646PS/623N・mのアウトプットはもとより、レーシングドライバーの山野哲也を感心させたのは、そのフィールだった。
山野:回すと恐るべきパワーを発生するエンジンですが、怖くないんです。
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