スポーツカー「トミーカイラ」、EVで復活
2010.12.14 自動車ニューススポーツカー「トミーカイラ」、EVで復活
伝説になりつつある(!?)ニッポンのスポーツカー「Tommykaira(トミーカイラ)」が復活する! それも電気自動車(EV)として。
新生「トミーカイラ」を手がけるのは、京都大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーに属するベンチャー企業のひとつ、グリーンロードモータース株式会社だ。同社は、環境対応自動車の開発・販売を手がける企業。生産施設をもたないいわゆるファブレス企業で、プロジェクトごとに協力会社を募って、企画を推進する。
「トミーカイラZZ」は、トミタ夢工場の富田義一氏とレーシングエンジニアの解良喜久雄氏が開発したオリジナルスポーツカー。1995年に発表され、2年後に販売が開始された。アルミ製バスタブモノコックにFRPボディを載せたオープン2シーターで、「日産プリメーラ」由来の2リッター直列4気筒をキャブレター化(!)して、ミドに横置きしていた。英国で生産され、「ロータス・エリーゼ」の好敵手として話題になった。
2001年には、丸目2灯のトミーカイラに続き、異型ヘッドランプを用いた「ZZ II」が登場。「日産スカイライン」の2.6リッター直6ツインターボを搭載する予定だったが、こちらはついに市販されることはなかった。
グリーンロードモータースは、前者に電気モーターとリチウムイオンバッテリーを搭載し、150km/hの最高速度と100kmの航続可能距離を実現するEV「トミーカイラZZ-EV(ジージーイーブイ)」とし、2010年12月6日から予約受付をオフィシャルサイトにて開始。
また12月9日には、「トミーカイラZZ II」のEV仕様も開発、生産することを発表した。「トミーカイラZZ II」は、新たな企業連合体「京都電気自動車開発ワーキンググループ」によって、開発、生産、そして販売が進められる予定だ。
(文=青木禎之)
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