ポルシェが新型「マカン」を世界初公開 第2世代は全車100%電動に
2024.01.26 自動車ニュース![]() |
独ポルシェは2024年1月25日、SUV「マカン」の新型を発表した。
電動化でさらなる高みへ
新型ポルシェ・マカンの最大のトピックは、全車の100%電動化。「タイカン」シリーズに次ぐフル電動モデルとしてラインナップされる。ポルシェはこの新型マカンにより、同セグメントで最もスポーティーなモデルを提供していくと意気込む。
今回概要が発表されたグレードは「マカン4」と「マカン ターボ」の2種類で、それぞれの基本的なスペックは以下のとおり。
【マカン4】
- 最高出力:408PS
- 最大トルク:650N・m
- 0-100km/h加速:5.1秒
- 最高速:220km/h
- 一充電走行距離(WLTPモード):613km
【マカン ターボ】
- 最高出力:639PS
- 最大トルク:1130N・m
- 0-100km/h加速:3.3秒
- 最高速:260km/h
- 一充電走行距離(WLTPモード):591km
ともに駆動方式は4WDで、フロント/リアそれぞれに駆動用モーターを計2基搭載。アンダーボディーには総容量100kWhのリチウムイオンバッテリーがレイアウトされており、最大95kWhがアクティブに使用される。DC充電出力は最大270kWで、適切な急速充電ステーションを使えば約21分で残量10%から80%まで充電可能。400Vの充電ステーションでは、バッテリー内の高電圧スイッチにより、800Vのバッテリーを定格電圧400Vの2つのバッテリーに効果的に分割することでバンク充電を行い、HVブースターを追加することなく最大135kWのチャージが可能になるという。家庭用充電器では最大11kWのAC充電に対応する。
走りに関するメカニズムとしては、電子制御ポルシェトラクションマネジメントやポルシェトルクベクトリングプラスを装備。エアサスペンション仕様車(マカン ターボは標準装備)には、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)電子制御ダンピングコントロールが備わり、オプションでスチールスプリングサスペンションとの組み合わせも可能となる。またマカンとしては初めて、最大操舵角5度のリアアクスルステアリングがオプション設定される。
デザインについては、ポルシェの伝統的なプロポーションを進化させ、マカンならではのスポーティー、モダン、ダイナミックなキャラクターを強調。セグメント随一のスポーツカーであり続けることを明確に示しているとアピールされる。
外観上は4灯のデイタイムランニングライトを備えたフラットなアッパーライトユニットやサイドブレード付きのフレームレスドア、リアの彫刻的な3Dライトストリップなどが特徴とされており、空力性能に寄与するフロントエアインテークのアクティブクーリングフラップやアダプティブリアスポイラーも備わる。ボディーサイズは、全長×全幅×全高=4784×1938×1622mm。ホイールベースは従来モデルより86mm延長され、2893mmとなっている。
一方インテリアでは、水平基調のインストゥルメントパネルと前方に向かってせり上がるセンターコンソールが目を引く。前席は28mm、後席については15mm、着座位置が先代モデルに対して低められており、後席の足元スペースは拡大されている。また車内には、12.6インチの自立型インストゥルメントクラスターと10.9インチのセンターディスプレイを含む、最大3つの画面で構成される最新世代のディスプレイシステムを装備。AR(拡張現実)技術によるヘッドアップディスプレイも利用できる。
荷室容量はアップし、5人乗車時で最大540リッター。シートアレンジにより1348リッターにまで拡大できる。フロントのボンネット下も積載スペースに充てられ、84リッターの空間が確保されている。
新型マカンは、ドイツ国内にあるポルシェのライプツィヒ工場で生産される。日本での予約受注の開始日や価格、仕様などについては、現時点では未定となっている。
(webCG)