ポルシェ911ダカール(前編)
2024.03.14 あの多田哲哉の自動車放談 車両開発のプロである多田哲哉さんが今回試乗したのは、往年のラリーマシンをほうふつとさせる限定車「ポルシェ911ダカール」。ラリーとポルシェの両方に関心の高い多田さんは、この個性派なスポーツカーをどう見るのか?「さすが」というほかない
2022年に発表されて、世界中のスポーツカーファンの度肝を抜いた911ダカール。この世界2500台限定のポルシェを目の前にして、トヨタ在籍時に徹底的にポルシェを研究してきた多田さんの顔にも、思わず笑みがこぼれた。
「これは素直に面白いですねえ」
911ダカールはコイルサスペンションのまま、地上高を50mm拡大。その内訳はサスペンションで40mm、タイヤ外径で10mm。しかも、そこに油圧リフターを備えており、「オフロードモード」にすると、車高がさらに30mm上がって最低地上高は最大191mmに達するという、実に凝った内容である。今回は多田さんもモノは試し……と、舗装路ではあるが、あえてオフロードモードで走ってみた。
「それだけ車高を上げられるということは、もともとが、ものすごく低重心にできているということでもあるでしょう」と多田さん。
911ダカールは、あの聖地ニュルブルクリンクの北コースでも、最新の「911 GT3」並みとはいかずとも、996時代のGT3に匹敵するラップタイムを記録したという。しかも、オールテレインタイヤや240km/hの速度リミッターはそのまま! ……である。
「実際に乗っていても、腰高な感覚は全くありません。体感としては、車高はせいぜい50mm上げたくらいかなと思っていました。これで約190mmもの地上高とはさすがです」
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