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第1回:これなら笑顔でお出かけできる!
家族で「ルノー・カングー」に乗ってみた

2024.04.18 ルノー・カングー日常劇場 関 顕也
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今回の目的地は水族館。大喜びの息子は海をイメージしてか、全身ブルーでキメてきた!
今回の目的地は水族館。大喜びの息子は海をイメージしてか、全身ブルーでキメてきた!拡大

フランス生まれのマルチパーパスビークル「カングー」のあるカーライフとは、どのようなものなのか? それをwebCGの編集スタッフがリアルにリポートしようというのが「ルノー・カングー日常劇場」。4回シリーズの第1回は“家族連れのドライブ”がテーマだ。

収納自慢の「カングー」。メーターバイザーにはふたのある小物入れ(給電用USBポート2つと12V電源ソケット付き)が、ダッシュボードには大きなオープントレーが備わっている。写真のように、おもちゃ「クラゲすくい」の場としても楽しめます。
収納自慢の「カングー」。メーターバイザーにはふたのある小物入れ(給電用USBポート2つと12V電源ソケット付き)が、ダッシュボードには大きなオープントレーが備わっている。写真のように、おもちゃ「クラゲすくい」の場としても楽しめます。拡大
荷室は5人乗車時でも775リッターという広さ。フロアは約90×120cmで、たいていの傘は縦(前後方向)に置ける。それって結構、雨の日は便利。
荷室は5人乗車時でも775リッターという広さ。フロアは約90×120cmで、たいていの傘は縦(前後方向)に置ける。それって結構、雨の日は便利。拡大
電車や飛行機の荷棚を思わせる「オーバーヘッドコンソール」は、歴代「カングー」伝統の装備。今回は大きなシーラカンスをはじめ、さまざまな“お友だち”がおさまった。
電車や飛行機の荷棚を思わせる「オーバーヘッドコンソール」は、歴代「カングー」伝統の装備。今回は大きなシーラカンスをはじめ、さまざまな“お友だち”がおさまった。拡大
後席はゆとりのある3人掛け。前方の景色見たさに中央席を好む息子には、この広さがうれしいようだ。シートバックは6:4の分割可倒式で、左右席はISOFIX対応(さらに助手席もISOFIX対応)。
後席はゆとりのある3人掛け。前方の景色見たさに中央席を好む息子には、この広さがうれしいようだ。シートバックは6:4の分割可倒式で、左右席はISOFIX対応(さらに助手席もISOFIX対応)。拡大
観音開きのバックドアは、狭い場所でも開閉できるのが長所。通常はハの字に開くが、ヒンジのロックを外せば、写真のように、ほぼ水平にオープン可能。開口部の幅は約120cmで、高さは約110cm。フロアの地上高は約60cmとなっている。
観音開きのバックドアは、狭い場所でも開閉できるのが長所。通常はハの字に開くが、ヒンジのロックを外せば、写真のように、ほぼ水平にオープン可能。開口部の幅は約120cmで、高さは約110cm。フロアの地上高は約60cmとなっている。拡大

子どもにとっては走る遊具!?

4月上旬、ふたりの幼子を連れて参加する予定だった公園でのイベントは、大雨で中止。桜も満開なのに……と肩を落とす両親を横に、4歳になったばかりの長男は上機嫌だった。代わりに、水族館に行けることになったから!

その、東京スカイツリーに隣接する「すみだ水族館」(東京・墨田区)には、10種類以上のクラゲをさまざまな角度から観察できる“クラゲエリア”というのがある。最近すっかりクラゲにはまっている彼にしてみれば、災い転じてなんとやらなのだ。

目的地までクルマに乗れるというのも、大はしゃぎの理由だ。目下マイカーのないわが家だけれど、この日はたまたまルノー・カングーを借りていた。「あれに乗ってクラゲ!」と思っただけで、ゲラゲラ笑いが止まらないらしい。

そんな彼も積極的に荷物の積み込みを手伝って、カングーは雨のなかを走りだした。外の景色はどんより。でも妻は妙に機嫌がいい。聞けば、「さっき開け閉めしていた荷室のドアがおもしろくて、なんだかワクワクする」のだそう。クルマに疎い人にも、この“観音開き”はインパクトがあるのかぁ。オーソドックスな(上に向かって開く)ドアは雨よけにもなるけれど、カングーはその非日常感で曇りがちな気分を晴れさせてくれる。

「おとーさん、シャチとって!」

後席の息子が、運転席頭上の収納スペースを指さして声をあげた。そこは、お出かけのお供として連れ出したシャチやシーラカンスなど(のぬいぐるみ)の“席”なのだ。普通のクルマなら彼らは後席に転がっていて、子どもがフロアに落とすたびに母親が顔をしかめる、なんてことになる。その点、この「オーバーヘッドコンソール」は収納として便利なだけでなく、こんな+αの楽しみ方もある。

前席の背面に備わるピクニックテーブルや、広々とした折り畳み式トノカバーも幼児にとっては“イケてる装備”らしい。すっかり遊具状態で、飽きずにバタバタやっている。知人・友人からはたびたび「後席の子ども? 毎度おとなしく『YouTube』を見ているよ」なんて話を聞かされるけれど、わが子のはしゃぎっぷりときたら。「楽しさが広がる」「もっと遊べる空間」というルノーのうたい文句も、どうやら大げさではないらしい。

まぁそれはともかく……運転中は、ちゃんと座っていてくれよ!

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イライラしないのがグー

とことこカングーを走らせて、初めて訪れた「すみだ水族館」。そこはまた、ワクワク感いっぱいの場所だった。

広さだけでいうなら、都会の施設らしくややこぢんまりしている。けれど、今回お目当てのクラゲに、「チンアナゴ」をはじめとする個性豊かな魚たち、ペンギン、オットセイにいたるまで200種以上もの海洋生物に会うことができる。国内最大級をうたう金魚の展示コーナーでは、多くの外国人観光客が目を輝かせていた。

イチオシは、小笠原諸島の海が身近に感じられるという“小笠原エリア”。メインの「小笠原大水槽」では、大きなエイに、アジやタイの仲間など約45種・450匹が悠々と泳いでいる。国内では小笠原近海でしか確認されていない大型のサメ「シロワニ」も目玉だ。

「1時間半もあればすべて回れる」と聞いてはいたが、青く輝くこの水槽はとても幻想的で、一日中眺めていても飽きることがなさそうだ。ほら、子どもたちもすっかり魅了されて……と振り返れば、おいおい! 手に持ってるソフトクリームがズボンに垂れまくってるよ!

あわてて、着替えを置いたままのカングーへと戻ることになった。でも、「また嫌がる4歳児を相手に、イライラしながら脱ぎ着させるのか……」というのは杞憂(きゆう)だった。なにせカングーの車内は広い。後席の座面から天井までは110cmもあって、子どもは立ったままで楽にお着替えできるのだ。スライドドアもありがたい。世話役の大人がアプローチしやすいのはもちろん、子どもが不意にドアを開けて、周囲の人や駐車車両にぶつけてしまう心配がないから。

それこそ、多くのファミリー層が軽スーパーハイトワゴンやコンパクトミニバンを選ぶゆえんである。輸入車にもそうした選択肢があるというのは、マニアならずともうれしいことだと思う。

アウトドアやキャンプのイメージも強いカングー。でも、その優れたユーティリティーは、都会のちょっとしたお出かけでも大いに実感できた。おかげでみんな、一日笑顔でいられたし。

え? おうちに帰る前に、カングーでキャンプにも行きたいって? それはまた、天気のいい別の機会にね。

(文と写真=webCG 関 顕也)

「パシフィックシーネットル」というクラゲに見入る子どもたち。すみだ水族館のクラゲは、すべて館内で生まれたものという。
「パシフィックシーネットル」というクラゲに見入る子どもたち。すみだ水族館のクラゲは、すべて館内で生まれたものという。拡大
直径約7mの水槽「ビッグシャーレ」には、約500匹の「ミズクラゲ」がただよう。アクリル越しではなく直接見られるのもポイント。
直径約7mの水槽「ビッグシャーレ」には、約500匹の「ミズクラゲ」がただよう。アクリル越しではなく直接見られるのもポイント。拡大
1歳を迎える娘(中央)が最も興味を示したのは、この「チンアナゴ」。えさやりの時間には、砂地から30cmくらい体を伸ばす様子も見られた。
1歳を迎える娘(中央)が最も興味を示したのは、この「チンアナゴ」。えさやりの時間には、砂地から30cmくらい体を伸ばす様子も見られた。拡大
“ボニンブルー”と呼ばれる小笠原の青い海が再現された「小笠原大水槽」。時がたつのも忘れて見入ってしまう。
“ボニンブルー”と呼ばれる小笠原の青い海が再現された「小笠原大水槽」。時がたつのも忘れて見入ってしまう。拡大
幼児をケアする身としては、「カングー」の広い車内&スライドドアが、とってもありがたい。
幼児をケアする身としては、「カングー」の広い車内&スライドドアが、とってもありがたい。拡大
今回の相棒は、台数150台の限定車「カングー ヴァリエテ」。写真のカラーバンパー仕様(427万円)のほか、ブラックバンパー仕様(420万円)もある。
今回の相棒は、台数150台の限定車「カングー ヴァリエテ」。写真のカラーバンパー仕様(427万円)のほか、ブラックバンパー仕様(420万円)もある。拡大
関 顕也

関 顕也

webCG編集。1973年生まれ。2005年の東京モーターショー開催のときにwebCG編集部入り。車歴は「ホンダ・ビート」「ランチア・デルタHFインテグラーレ」「トライアンフ・ボンネビル」などで、子どもができてからは理想のファミリーカーを求めて迷走中。

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