レクサスLM500h“エグゼクティブ”(前編)
2024.05.23 谷口信輝の新車試乗 レクサスブランドのピープルムーバーである「LM500h“エグゼクティブ”」に谷口信輝が試乗。同モデルに近いトヨタの高級ミニバンを愛用するレーシングドライバーは、その走りや乗り心地をどう評価する?“ついたて”がポイント
今回、谷口信輝に試乗してもらったのは、ついに登場したレクサスLMである。
LMが、トヨタの人気ミニバンである「アルファード/ヴェルファイア」のレクサス版であることはみなさんもご存じのとおり。だからといって単なるバッジエンジニアリングではなく、ボディーは大幅に補強され、ハイブリッドパワートレインも“アル/ヴェル”の2.5リッター自然吸気エンジンとTHS方式の組み合わせから2.4リッターターボエンジンにパラレルハイブリッドを組み合わせたものへと一新。インテリアにしても、より上質な素材を用いただけでなく、後席を2座席のみとした「LM500h“エグゼクティブ”」というぜいたくなグレードを設定し、フルリクライニングシートやパーティション、大型液晶ディスプレイなどの“超”豪華装備を盛りこんでいる(6人乗りの“バージョンL”が後日追加された)。
このうち、今回はLM500h“エグゼクティブ”をチョイス。「ヴェルファイア エグゼクティブラウンジ」を普段の足として使っている谷口に試してもらうことにした。
まずは谷口に運転席に腰掛けてもらい、LMを操ってもらった。すると、最初に彼の口から出てきたのは「ヘイソクカーン!」という言葉だった。
「なんか、運転していて閉塞(へいそく)感を覚えますね。たぶん、自分の後ろにあるパーティションのせいで、狭いというか空気が少ない感じがしているようです。といっても、現実に息苦しいとか、そういうことはありません。あくまでも感覚的なものです」
そこまで語った谷口は、過去の経験を思い出したようである。
「そういえば、以前にもアル/ヴェルでパーティション付きのクルマに乗りましたよね」
これはいまから7年前に、トヨタモデリスタインターナショナル(現トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)が手がけた「アルファード ロイヤルラウンジSP」をテストしてもらったときのことだ。
「あのクルマは、パーティションがBピラーのあたりにあったせいで運転席を後ろに下げられず、僕には窮屈だった記憶がありますが、このLMにそれはありません。全然、大丈夫です」
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