MINIジョンクーパーワークス カントリーマンALL4(前編)

2024.09.15 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「MINIカントリーマン」に試乗。シャシーのみならず(日本では)車名までリニューアルされた新型を、山野はどのようにジャッジするのか。トップパフォーマンスモデル「ジョンクーパーワークス(JCW)ALL4」のステアリングホイールを委ねた。
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こんなステアリングホイールは見たことがない

「MINIクロスオーバー」改めMINIカントリーマンは、BMWの「X1」「X2」のコンポーネンツを活用して開発されたクロスオーバーモデルである。そのホッテストバージョンがJCWカントリーマンALL4。その名のとおり必要に応じて4輪を駆動し、2リッター直列4気筒ターボは、最高出力317PS/5750rpm、最大トルク400N・m/2000-4500rpmを発生する強心臓だ。しかしレーシングドライバー山野哲也の心をまず捉えたのは、カントリーマンの独創的なインテリアだった。

「MINIのデザイナーは、天才なんじゃないでしょうか!」と感嘆の声を上げる。

「樹脂にレザー(ベスキンと名づけられた人工皮革)、ファブリック、メタル、さらにラバーと、さまざまな素材が巧みに使われています」

ことに山野を驚かせたのがステアリングホイールで、2本スポークにファブリックの帯を追加するという破天荒な意匠を採る。「スポーツモデルでは(こんなステアリングホイールは)見たことがない」と舌を巻く。

MINIカントリーマンのドライバーズシートに座って最初に目につくのは、薄い有機ELパネルを用いた大きな円形のセンターディスプレイだ。モードによって背景色などを大きく変化させ、ガラリとイメージを変えることができる。「すごいですねェ」と面白がる山野哲也。ただこれは、液晶ディスプレイを使うメーカーならどこでも思いつき、実際に採用されているギミックともいえる。

一方、ハードウエアとしてのセンターボックスの凝りようは他社の追従を許さない(!?)。

 
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【MINIジョンクーパーワークス カントリーマンALL4】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4445×1845×1640mm/ホイールベース:2690mm/車重:1680kg/駆動方式:4WD/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:317PS(233kW)/5750rpm/最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/2000-4500rpm/タイヤ:(前)245/40R20 99Y XL/(後)245/40R20 99Y XL(ピレリPゼロ)/燃費:--km/リッター/価格:667万円

【取材時の燃費データ】
テスト距離:271.9km(市街地2:高速道路6:山岳路2)/使用燃料:25.6リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:10.6km/リッター(満タン法)/11.2km/リッター(車載燃費計計測値)
【MINIジョンクーパーワークス カントリーマンALL4】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4445×1845×1640mm/ホイールベース:2690mm/車重:1680kg/駆動方式:4WD/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:317PS(233kW)/5750rpm/最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/2000-4500rpm/タイヤ:(前)245/40R20 99Y XL/(後)245/40R20 99Y XL(ピレリPゼロ)/燃費:--km/リッター/価格:667万円
	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離:271.9km(市街地2:高速道路6:山岳路2)/使用燃料:25.6リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:10.6km/リッター(満タン法)/11.2km/リッター(車載燃費計計測値)拡大