第811回:都市も日常も冒険に 「ディフェンダー」のイベントでその世界観を知る
2024.11.28 エディターから一言 拡大 |
2023年10月の初開催に続き、ジャガー・ランドローバー・ジャパンが東京・豊洲で「ディフェンダー」のオーナーとファンを対象とした“都市型ライフスタイルイベント”を開催した。多くの来場者を集めたイベントの様子を報告する。
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都市型のユーザー参加型イベント
2024年11月15日~17日に開催された今回は、イベント名を前回の「DEFENDER EXPERIENCE TOKYO 2023」から「DESTINATION DEFENDER TOKYO 2024」にリニューアル。この名称変更は、グローバル展開されるディフェンダーのユーザー向けエクスペリエンスとの名称統一を図ったことが直接の理由だ。「ディフェンダーの卓越した走破性能と世界観を体感でき、冒険心を満たす、オーナー、ファン向けの都市型アウトドア、ライフスタイル体験イベント」という従来のテーマに違いはない。
ディフェンダーの関連イベントといえば、長年にわたり長野・白馬で開催されてきた「DEFENDER DAY」思い出す。道なき道を進み、地球上のあらゆる場所で活躍してきたランドローバーは、1948年の誕生以来オフロードの走破性や機能性を進化させてきた。そうした特別なルーツを持つ個性豊かなラインナップは、洗練されたモダンなデザインや快適性をまとい、最新レベルの安全性能を手に入れようとも、やはり大自然のなかで映える。
白馬の山々を舞台とするアクティビティーも魅力的だったが、都市型イベントにチューニングされたDESTINATION DEFENDER TOKYOでは、東京都内を会場とした参加費無料(一部ワークショップなどは要予約・有料)の気軽さとプログラムの豊かなバリエーションが特徴だ。
実際に会場で出会ったファミリーは、「子供が小さいので、イベント会場が近いというのは実にありがたいです。豊洲だったらアクセスも楽ですし、今回それもあって初めてこうしたイベントに来ようと思いました」と来場の動機を語っていた。なるほど確かに会場では、小さな子供連れや愛犬といっしょに歩く来場者の姿が目に留まる。
史上最強のディフェンダー「オクタ」を初披露
DESTINATION DEFENDER TOKYO会場は、「EXPERIENCE ZONE」「ACTIVITY ZONE」「LEGENDS ZONE」そして「FUN FIELD」という4つのエリアで構成されていた。
EXPERIENCE ZONEでは、最新モデルの一般路試乗に加え、急坂やバンク、モーグル路を再現した特設コースでの試乗といったアクティビティーのほか、アクセサリー装着車も展示された。ディフェンダー向けに用意されたアクセサリーについては、「ウェブサイトの情報だけでは詳細がわからなかったアイテムを実際に手に取って確認できるし、装着車両も見ることができてありがたい」という来場者の声も聞こえてきた。会場内の特設ピットでアクセサリーやパーツの装着を行うサービスも、購入者の背中を押したはずである。
会場で広い面積を使用したACTIVITY ZONEでは、ディフェンダーの木製模型や焼き印入りのカッティングボード、タフティングトレー、シルクスクリーンプリントといったクラフト系のワークショップのほか、コース上に置かれた障害物を犬と人がコミュニケーションをとりながら制限時間内にクリアするドッグスポーツアジリティー体験講座、キッズ向けのアクティビティーなどなど、ファミリーで楽しめるプログラムが用意されていた。シャボン玉体験とラグビー体験(事前予約制)、ラジコンパークといったアクティビティーは特に人気が高く、参加した子供の歓声が会場に明るく響いた。
LEGENDS ZONEには、「ランドローバー90」(初代ディフェンダーの1989年までの車名)をベースとしたラリーレイド「キャメルトロフィー」の参戦マシンや、ディフェンダーの数あるバリエーションのなかでもレアなオープントップモデル「ディフェンダー90ソフトトップNAS」、キャンパーにカスタマイズされた1996年の「ディフェンダー130」などが並んだ。
また、ディフェンダーのラインナップにおいて最もタフで走破性に優れ、最もラグジュアリーな“史上最強のディフェンダー”とアナウンスされる「OCTA(オクタ)」が日本で初めて一般公開されたほか、日本では台数限定50台の販売となる特別仕様車「ディフェンダー110 SEDONA EDITION(セドナエディション)」、5人乗り仕様の「130 OUTBOUND(アウトバウンド)」などの最新モデルの展示も目を引いた。展示車両の間で記念撮影を楽しむ人や、車両をじっくりと眺める人など、来場者は思い思いの時間を過ごしていた。
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本格的な野外ライブに沸く
運河を挟み東京都心の高層ビル群を背景に設営された「オーシャンステージ」では、BBQ芸人たけだバーベキューさんのトーク&クッキングライブや、ミュージックライブ、DJ CELLYさんによるDJパフォーマンスなどがギャラリーを集めた。たけだバーベキューさんとDJ CELLYさんは、前回に続いての登場である。
ミュージックライブは、FMラジオ放送局J-WAVEで毎週日曜日の21時にオンエアされる『DEFENDER BLAZE A TRAIL』とコラボ。番組ナビゲーターを務める音楽プロデューサー亀田誠治さんが招いたアーティストによるライブや番組の公開収録が行われた。観覧はもちろん無料。登場アーティストはSTUTSさん、真心ブラザースさん、元キリンジの堀込泰行さん、GLIM SPANKYさんと実に豪華なラインナップである。そのライブを間近で観ることができるとあって、ステージが始まるとFUN FIELDには多くの観客が詰めかけた。
コアなディフェンダーファンには、1996年からキャメルトロフィーの撮影を担当してきたランドローバーのオフィシャルカメラマンを務めるニック・ディンブルビー氏の作品展示も見逃せない。自動車メディアをご覧の方であれば、おそらく何度も彼の作品を目にしているはずである。今回のために英国からディンブルビー氏が来日し、イベント会場に顔を見せたというのも、ファンにはたまらないトピックである。
個人的に興味を引かれたのはアーティストKeeenue(キーニュ)さんが描く、ライブペインティングパフォーマンス。ディフェンダーをモチーフとしたカラフルな絵が目の前で徐々にかたちになっていく様子は興味深いもので、ダイナミックで繊細なアーティストの作業にしばし心が奪われた。ちなみに会場では、完成した作品をデザインしたフェイスペイントシールの配布や、オリジナルグッズの限定販売も実施された。
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圧倒的な走破性をリアルに体感
そうした盛りだくさんのアクティビティーのなかでも終日にぎわっていたのが、試乗プログラムである。最新モデルの公道試乗は、ディフェンダーの購入を検討している人はもちろんのこと、最新モデルのパフォーマンスをチェックするディフェンダーオーナーの姿も見受けられた。
高さ5m、最大傾斜43度の専用スロープをインストラクターの運転で体験する「ツインテラポッド」と、自身がステアリングを握り最大傾斜45度の急坂やモーグル路を模した2種類のテラポッドが置かれたコースを走る「ミニ&マウンテンテラポッド・バンク」の試乗体験も人気のプログラムである。
コックピットから見る最大傾斜43度の風景はほぼ垂直と言ってもいいもので、初めて体験する人の多くは不安を覚えるはず。もちろん、ディフェンダーのヒルディセント機能による確実なグリップのもとで、安全に傾斜を下ることができる。ミニ&マウンテンテラポッド・バンクにトライした来場者からは「ウチのクルマ、すごい。外から見ているのと実際に(モーグル路を)走るのでは怖さが全然違う」という感想も。やはり、リアルな体験に勝るものなしである。
オーナー向けには同イベントに連動する「鋸南ほしふるキャンプ場」でのオートキャンプや、「DEFENDER & BREAKFAST」と題した早朝の限定ミーティングも開催。エクスクルーシブなプログラムの用意は、オーナー冥利(みょうり)に尽きるというものである。
DESTINATION DEFENDERは世界各地で開催されており、たとえば米国では2024年11月22日から24日の3日間、カリフォルニア州マリブで同イベントを開催。車両を通した世界観をグローバルで共有できるのも、ディフェンダーならではである。DESTINATION DEFENDER=目的地はディフェンダーというイベント名は、ランドローバーがこれまで培ってきた悪路走破性への自信やブランド理念の表れのようにも感じる。
(文=櫻井健一/写真=ジャガー・ランドローバー・ジャパン、webCG/編集=櫻井健一)
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櫻井 健一
webCG編集。漫画『サーキットの狼』が巻き起こしたスーパーカーブームをリアルタイムで体験。『湾岸ミッドナイト』で愛車のカスタマイズにのめり込み、『頭文字D』で走りに目覚める。当時愛読していたチューニングカー雑誌の編集者を志すが、なぜか輸入車専門誌の編集者を経て、2018年よりwebCG編集部に在籍。
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