マツダCX-80 XD Lパッケージ(後編)

2025.04.13 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「マツダCX-80」に試乗。前編では「メチャメチャいいクルマですね」とコメントしつつ、内外装の評価に終始した山野。後編では気になるドライバビリティーについて、存分に語ってもらおう。
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胸がすくような加速感

後輪駆動ベースの新しいプラットフォームに、いまどき珍しい直列6気筒エンジンを積むマツダCX-80。試乗車は、3.3リッターディーゼルターボエンジンを搭載した「XD Lパッケージ」(FR)。車両本体価格は、483万4500円である。

山野:CX-80のディーゼルエンジンは、実際にクルマを走らせると、ストレート6ならではの音と振動がとても心地いい。低回転域からトルクがあって、スロットルを開けたときの立ち上がりもいい。

webCG:最近のディーゼルは各社おおむねそうですが、昔のようにガラガラと音を立てませんね。CX-80の場合、500N・mの最大トルクを1500rpmの低回転から発生して、2030kgを押し出すわけですが……。

山野:正直、速くはない。けれども、CX-80は胸がすくような加速を見せてくれます。

webCG:絶対的には速くないけれど、加速感はいいと。どのへんが快感につながっているのでしょう?

山野:アイドリング時は静かだけれど、回し始めると「ハーモニー」がある。気筒数が半分の3気筒エンジンも独特のハーモニーを奏でますが、6気筒では共鳴感がさらに強いのです。

 
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