マセラティがクラシックカーの認定プログラムを日本でスタート【オートモビル カウンシル2025】
2025.04.11 自動車ニュース![]() |
マセラティ ジャパンは2025年4月11日、千葉・幕張メッセで開催中の自動車イベント「オートモビル カウンシル2025」(開催期間:2025年4月13日まで)において、クラシックカーの公式認定プログラム「マセラティ・クラシケ」を日本国内で展開すると発表した。
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本国イタリア以外では初の試み
マセラティのプレスカンファレンスは、「グランカブリオ」と「ギブリ スパイダー」という、新旧2台のオープントップモデルが展示されたマセラティの出展ブースで行われた。
今回、日本での展開が発表されたマセラティ・クラシケは、マセラティのクラシックモデルの保存、修復、および車両の正統性(当時の仕様・状態を維持していること)を認証するヘリテージプログラムであり、2021年に本国イタリアで開始された。このプログラムでは、歴史的なモデルの正統性を審査・検証して認定証を発行することに加え、スペアパーツの再生産や車両レストアのサポートも展開している。
最初に認定証が発行されたのは1969年製「ミストラル3700」で、2022年以降、日本を含む世界各国から申請のあった80台以上の車両を審査。マセラティの歴史的アーカイブや資料と照合し、300項目以上の点検を含む徹底的なチェックを通して認定を行ってきた。
今後、日本でも実施されることとなるのは、マセラティ・クラシケにおける認定証発行のプログラムである。この取り組みがイタリア以外で展開されるのは初のことで、今後はイタリアから認定担当者が来日し、日本国内で車両を検査・認定する。従来は必須だったイタリアへの車両輸送が不要となるため、オーナーの負担が大幅に軽減されるという。
認定の対象となる車両は、1947年から1978年に生産されたクラシックモデルや、1978年以降につくられ、生産から少なくとも20年以上が経過したネオクラシックモデル(「クアトロポルテIII」を含む)、および「MC12」やその派生モデルをはじめとするスペシャルカーであり、2025年内には最大8台の審査の実施を予定している。またこのプログラムの一環として、オーナーへ向けたマセラティの歴史的アーカイブに基づく資料の提供サービスも開始。生産証明書や技術データ資料などを、申請に基づいて提供するとしている。
審査希望の受け付けは、2025年6月1日~6月30日の期間中、マセラティ ジャパンの公式ウェブサイトで行われる。
マセラティ ジャパンの木村隆之社長は今回の取り組みについて、「マセラティ・クラシケの日本での展開は、長年マセラティを愛し、大切に保有してきた日本のオーナーへの敬意と感謝の表れである。クラシカルなマセラティ車両の正統性と価値を正式に認証し、未来へと受け継いでいくことは、私たちの大きな喜びであり、責任でもある。 今後も日本のオーナーと深い絆を築き、マセラティの豊かな歴史と文化を共有していくことを約束する」と述べた。
(webCG)
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