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第81回:革新のネオレトロ(前編) ―「フォルクスワーゲンID. Buzz」にみる“いいレトロデザイン”の条件―

2025.08.20 カーデザイン曼荼羅 渕野 健太郎清水 草一
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2025年6月の日本発表会より、「フォルクスワーゲンID. Buzz」(写真左手前)と、“ワーゲンバス”こと「タイプ2」(右奥)。
2025年6月の日本発表会より、「フォルクスワーゲンID. Buzz」(写真左手前)と、“ワーゲンバス”こと「タイプ2」(右奥)。拡大

かの「フォルクスワーゲン・ニュービートル」の誕生から四半世紀が過ぎ、すっかりカーデザインのトレンドとして定着したネオレトロ。普通のクルマとは、ちょっと評価軸の違うそのデザインのよしあしは、なにで決まるのか? 最新作「ID. Buzz」を題材に考えた。

「ID. Buzz」のフロントビューは、2mに迫る全幅で迫力満点。ヘッドランプはよくあるツリ目型で、オリジナルである「タイプ2」の面影は、意外と薄い。
「ID. Buzz」のフロントビューは、2mに迫る全幅で迫力満点。ヘッドランプはよくあるツリ目型で、オリジナルである「タイプ2」の面影は、意外と薄い。拡大
リアビューでは、左右にグッと張り出したタイヤとフェンダーが特徴。ハの字型の、踏ん張り感のあるスタンスだ。
リアビューでは、左右にグッと張り出したタイヤとフェンダーが特徴。ハの字型の、踏ん張り感のあるスタンスだ。拡大
ボディーサイズは標準ボディーの「プロ」で全長×全幅×全高=4715×1985×1925mm、ロングボディーの「プロ ロングホイールベース」で同4965×1985×1925mm。前者は「トヨタ・ノア/ヴォクシー」よりひとまわり大きく、後者は「アルファード/ヴェルファイア」より全長、全高がやや小さい代わりに、全幅が135mmもデカい。
ボディーサイズは標準ボディーの「プロ」で全長×全幅×全高=4715×1985×1925mm、ロングボディーの「プロ ロングホイールベース」で同4965×1985×1925mm。前者は「トヨタ・ノア/ヴォクシー」よりひとまわり大きく、後者は「アルファード/ヴェルファイア」より全長、全高がやや小さい代わりに、全幅が135mmもデカい。拡大
毎度おなじみの、クオータービューでのシルエットチェック。比較的“横振り”の角度でも、ボディーのアウトラインはタイヤに近く、オーバーハングの存在を感じさせない。そもそもホイールベースが長くてオーバーハングが短いうえに、バンパーの四隅を適度に削り込んでいるためだ。
毎度おなじみの、クオータービューでのシルエットチェック。比較的“横振り”の角度でも、ボディーのアウトラインはタイヤに近く、オーバーハングの存在を感じさせない。そもそもホイールベースが長くてオーバーハングが短いうえに、バンパーの四隅を適度に削り込んでいるためだ。拡大

最近のフォルクスワーゲンでいちばん真面目?

webCGほった(以下、ほった):今回のお題は、自動車のレトロデザインについてです。ちょうどフォルクスワーゲンのID. Buzzも出たことですし(参照)、ここいらでひとつ、「いいレトロデザインとはなんぞや?」というのを考えてみたいと。

清水草一(以下、清水):ID. Buzzって、あのデンキのミニバンかぁ。正直、デザインについてあんまり言うことない気がするんだけど。

ほった:出はなをくじかないでください。渕野さんはどうですか?

渕野健太郎(以下、渕野):写真だけじゃわからないところもあったんで、昨日、実車を見てきました。

ほった:やたらデカいですよね。もっとちっちゃくてカワイイもんだと思ってました。

渕野:確かにデカかったですね。それもあって一見派手ですが、実は基本に忠実で、真面目なデザインだと思いました。その点では、今のフォルクスワーゲンのなかで、いちばんフォルクスワーゲンらしいかも。

清水:そういえばフォルクスワーゲンのデザインって、最近雑味が目立ちますよね。「ゴルフ」のアンダーグリルの触覚とか。

ほった:でも、ディテールについてはID. Buzzもかなりヤンチャしてますが。

渕野:ディテールというよりフォルムの話ですね。ID. Buzzはすごくフォルムがシンプルでしょう。ミニバンはミニバンなんだけど、ちゃんとプロポーションを意識したシルエットになっている。タイヤがデカいからっていうのもあるけど、ボディーの絞りとか、その絞った先の処理とか、すごくこだわっている。その結果、タイヤに全体のシルエットが融合してるんですよ。

ほった:なるほど。

渕野:リアを見ても、フェンダーがしっかり張り出している。ミニバンでこれだけタイヤが出ているクルマはない。だからスタンスがしっかりして見えるんです。デザイン的には、ミニバンのなかでいちばんスタンスがいいんじゃないかな?

清水:確かに、フェンダーがぐっと張り出したミニバンってないですね。

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ヘッドランプはこれでよかったの?

渕野:ボディーサイドを見ても、キャビンの薄さに対して下まわりの厚さがあるから、スポーティーに見えますよね。これもミニバンのなかではトップかなと思います。

清水:そのぶん視界は削られるけど。

渕野:その点では、フロントガラスの位置関係もデザイン優先ですよね。運転席に対して、ウィンドウがかなり前にある。この点は、キャブフォワードだった“ワーゲンバス”のイメージを踏襲したかったんでしょう。ここはフォルクスワーゲン的な機能優先ではなくて、デザイン優先になってる。

清水:運転席からフロントガラスまで遠いところは、少し軽ハイトワゴンっぽいかな。

ほった:そこそこ大きさのあるクルマでそれをやられると、Aピラーがじゃまに見えるんですよね。視界の中に常に居座る感じで。

渕野:ID. Buzzの運転席に座ってみても、やっぱりAピラーがかなり前のほうにありました。横の三角窓がデカいので、ディーラーの人は「だから視界がすごくいいんですよ!」って言ってましたけど、それはフロントガラスが前のほうにあるからですよね(笑)。ガラスをもうちょい後ろに持ってきて、ピラーも(ドライバーから見て)手前に寄せたほうが、視界はよくなるはずです。

ほった:でも、それをやるとワーゲンバスじゃなくなっちゃうんでしょ?

渕野:ですね。なので、全体的にはこれでいいと思います。ここまで主張があるミニバンも少ないし。

清水:いいといえばいい。でもなんか刺さらない。

ほった:中途半端なんですかね?

渕野:そうですねぇ。ここまでやるんだったら、ヘッドランプも丸目にすればよかったんじゃないかな。「タイプ2」のオマージュなら。

ほった:(ID. Buzzの写真をにらみ)……モダンな丸目なら、確かにアリだ。

清水:ランプはゴルフや「パサート」まんまな感じですからね。統一デザインなのかな?

渕野:どうなんでしょうね。そもそも最近のフォルクスワーゲン顔ですけど、目がちょっと、怖くないですか?(笑)

清水:少なくともカワイくはないですね。ID. Buzzも、丸目だったら世間はもっと熱狂したかも。

渕野:そうかもしれません。

ほった:「あざとい」って反応する人も、出てくるんじゃないですか?

渕野:そこは兼ね合いでしょう。とにかく、そのほかの部分はすごくしっかりつくられています。ID. Buzzは。

標準ボディーの「フォルクスワーゲンID. Buzz」(上)と、「トヨタ・ノア」(下)のサイドビュー。ガラスエリアの大きさや、それとロワボディーとの比率の違いに注目。(下写真:向後一宏)
標準ボディーの「フォルクスワーゲンID. Buzz」(上)と、「トヨタ・ノア」(下)のサイドビュー。ガラスエリアの大きさや、それとロワボディーとの比率の違いに注目。(下写真:向後一宏)拡大
「ID. Buzz」のインストゥルメントパネルまわりの写真。運転席からの視界にみる、左Aピラーの位置、右側の三角窓まわりが占める死角の大きさに注目。
「ID. Buzz」のインストゥルメントパネルまわりの写真。運転席からの視界にみる、左Aピラーの位置、右側の三角窓まわりが占める死角の大きさに注目。拡大
比較用に、「ホンダ・ステップワゴン」の運転席からの視界。
比較用に、「ホンダ・ステップワゴン」の運転席からの視界。拡大
「ID. Buzz」のフロントまわり。横長・ツリ目のヘッドランプをイルミネーションの入った“すき間”でつなぐデザインは、最新のフォルクスワーゲン車に共通する意匠だ。
「ID. Buzz」のフロントまわり。横長・ツリ目のヘッドランプをイルミネーションの入った“すき間”でつなぐデザインは、最新のフォルクスワーゲン車に共通する意匠だ。拡大
こちらは現行「ゴルフ」。ランプやアッパーグリル、エンブレム等の構成が、「ID. Buzz」とまったく一緒だ。
こちらは現行「ゴルフ」。ランプやアッパーグリル、エンブレム等の構成が、「ID. Buzz」とまったく一緒だ。拡大
渕野「“ワーゲンバス”の再来というなら、ヘッドランプは丸でよかった気がするんですが」 
ほった「同感ですね。このクルマまで、ブランド内で顔を統一する必要はないですよ」
渕野「“ワーゲンバス”の再来というなら、ヘッドランプは丸でよかった気がするんですが」 
	ほった「同感ですね。このクルマまで、ブランド内で顔を統一する必要はないですよ」拡大

外見は力みすぎ、中身は……

清水:僕は、こういうクルマをあんまり真面目につくるのはどうかなーって思うんですよ。復活ビートルの2代目……確か「ザ・ビートル」って名前でしたけど、ラブ&ピースなレトロカーなのに幅が広くてタイヤが踏ん張りまくってて、スポーツカーみたいだったでしょ? クルマづくりがマジすぎて、受けなかった。ID. Buzzも、この顔だとワーゲンバスより「トヨタ・エスティマ」に近い。

ほった:さすがは顔重視の清水さん……って言いたいけど、確かにこりゃエスティマだわ。

渕野:あと、内装の質感ですね。「この値段でこれか」っていうのは、ちょっとありました。というより値段のほうが高すぎるんですけど。

ほった:ショートでざっくり900万円、ロングで1000万円ですね。

渕野:日本で「トヨタ・アルファード」を知ってる人は、特に内装が物足りないって感じるかもしれない。

清水:フォルクスワーゲンにしたら、アルファードとやり合うなんて考えてないでしょうけど。

ほった:ベクトルが真逆の存在ですからね。

渕野:カラーバリエーションを見ると、モノトーンもあるんですね。個人的には、ショートのモノトーンだったら結構カッコいいんじゃないかって思いました。

ほった:それだと超シンプルでしょうね。

清水:素うどんだね。

渕野:そういうのが好きな人もいっぱいいるはずなので、もうちょっと安かったらよかったのにって思います。

レトロデザインの嚆矢(こうし)として1998年に登場した「ニュービートル」(写真右上)と、その後継として2011年に登場した「ザ・ビートル」(同左下)。
レトロデザインの嚆矢(こうし)として1998年に登場した「ニュービートル」(写真右上)と、その後継として2011年に登場した「ザ・ビートル」(同左下)。拡大
長らく「アルファード/ヴェルファイア」に次ぐトヨタの上級ミニバンとして活躍してきた「エスティマ」。2020年に販売終了となった。
長らく「アルファード/ヴェルファイア」に次ぐトヨタの上級ミニバンとして活躍してきた「エスティマ」。2020年に販売終了となった。拡大
渕野「900万とか1000万とかするクルマとしては、内装の質感がちょっと」 
ほった「質感もそうですけど、そもそも高級車の内装として、表現の方向性はこれでよかったの? って気もしてきますね」
渕野「900万とか1000万とかするクルマとしては、内装の質感がちょっと」 
	ほった「質感もそうですけど、そもそも高級車の内装として、表現の方向性はこれでよかったの? って気もしてきますね」拡大
渕野「個人的には、ショートボディーのモノトーンなんか、カッコよくっていいと思うんですけど」 
清水「素うどんのよさがあるね」 
ほった「お値段は高級店のてんぷら蕎麦ですけどね」
渕野「個人的には、ショートボディーのモノトーンなんか、カッコよくっていいと思うんですけど」 
	清水「素うどんのよさがあるね」 
	ほった「お値段は高級店のてんぷら蕎麦ですけどね」拡大

愛されるには“スキ”が必要

清水:ところでさ、ワーゲンバスのファンって、まだいるんだろうか?

ほった:いや、いますよ。濃いーのが。もちろんマジのファンはこういうの買わないですけど。

清水:これを買うのってさ、「昔のワーゲンバスっていいな。でも古すぎて買えないな」って思ってる人でしょ? でもこの顔じゃ、ワーゲンバスを連想しないよね。そこが最大の問題じゃないかな。

ほった:いや~。単純に「あら、オシャレ」って買ってく人が、大半だと思いますよ。オリジナルの存在については、なんとなく知ってるっていう程度か、お店の人に聞いて初めて知るって感じじゃないですかね。

個人的には、各社がオラオラデザインでしかミニバンの付加価値を示せないなかで、ID. Buzzは新しい提案をしてきていると思います。「ホンダ・ステップワゴン」ともども、こういうのがあってもいい。だからワタシは、結構いいなとは思ってます。

清水:「結構いいな」くらいじゃダメなんだよ! 期待はもっと高かった。「ニュービートル」復活のときと同じくらい、ビッグスターが帰ってくる雰囲気だったでしょ。軽のそっくりさんじゃなくて、ついに本物が出るって(全員笑)。

ほった:「ムーヴ キャンバス」をそういう風に言うの、やめましょう(笑)。

清水:でも出てみたら、そうでもなかった。ID. Buzzはちゃんとできすぎていて、愛されるスキがないよ。

渕野:実物見たら、かなりデカいですしね。愛されるっていうより、存在感がスゴい。

ほった:相当デカいですよね。

渕野:繰り返しますけど、目がもう少しかわいかったら、もっとよかったかなと(笑)。

清水:そこですよ。やっぱりクルマは顔が命!

1950年に登場した「フォルクスワーゲン・タイプ2」。“ビートル”こと「タイプ1」をベースに開発されたMPVで、“ワーゲンバス”の愛称でも親しまれた。
1950年に登場した「フォルクスワーゲン・タイプ2」。“ビートル”こと「タイプ1」をベースに開発されたMPVで、“ワーゲンバス”の愛称でも親しまれた。拡大
「ニュービートル」は、往年の自社製品を“セルフカバー”したネオレトロモデルの先駆けとなった。このクルマの成功からあまたのフォロワーが生まれ、今日のトレンドに至ったのだ。
「ニュービートル」は、往年の自社製品を“セルフカバー”したネオレトロモデルの先駆けとなった。このクルマの成功からあまたのフォロワーが生まれ、今日のトレンドに至ったのだ。拡大
2016年9月に登場した「ダイハツ・ムーヴ キャンバス」。コンセプトモデルの段から「“ワーゲンバス”を意識した?」と言われていたが……。こうして見てみると、車体色の塗り分け以外に、あまり類似している箇所はない。(写真:峰 昌宏)
2016年9月に登場した「ダイハツ・ムーヴ キャンバス」。コンセプトモデルの段から「“ワーゲンバス”を意識した?」と言われていたが……。こうして見てみると、車体色の塗り分け以外に、あまり類似している箇所はない。(写真:峰 昌宏)拡大
「ID. Buzz」に至るとされる、一連のコンセプトモデル。上から順に、「マイクロバス」(2001年)、「ブリー」(2011年)、「BUDD-e」(2016年)、「ID. BUZZコンセプト」(2017年)。意外なことに、丸目のフロントマスクは当初から検討されていなかったようだ。
「ID. Buzz」に至るとされる、一連のコンセプトモデル。上から順に、「マイクロバス」(2001年)、「ブリー」(2011年)、「BUDD-e」(2016年)、「ID. BUZZコンセプト」(2017年)。意外なことに、丸目のフロントマスクは当初から検討されていなかったようだ。拡大

「ID. Buzz」には夢がある ロマンがある

渕野:それにしても、フォルクスワーゲンはよくこれを日本に導入したなって思います。日本じゃ電気自動車(BEV)は売れませんから。

ほった:おそらくアドバルーンですよね。販売というより、一種の客寄せだと思います。実際、これが入ってきたことで、フォルクスワーゲンのイメージはかなりポジティブになりましたし。

渕野:外からディーラーを見たら、これまで地味なクルマばっかりでしたからね。お店にこのクルマがあるだけで、華やかになるんですよ。

ほった:そうそうそう。正直、理屈っぽいBEVとか買うぐらいなら、あえてこっちにいったほうが、人生ハッピーになっていいと思います。

渕野:いや、そのとおりでしょう。私はショート版がいいな。さすがにロングはちょっと長すぎる。

ほった:ワタシゃ、どうせだったらロングでドカーン! だなぁ。

渕野:ほら、そういう夢を語れるでしょ、このクルマ。

ほった:それもいいレトロデザインの条件かもしれませんね。真面目すぎず、愛されるスキがあって、そのクルマがある生活をポジティブに想像できること、みたいな。

清水:そうかなぁ。「ハイエース」のほうが夢があるんじゃないかな? シンプルで、なんでも積めて。

ほった:ハイエースのロマンとID. Buzzのロマンは別物でしょう。比較したってしょうがない。こっちにも、ユルくて適当で温かい夢があります。

渕野:数は少ないけど、実際にお金があってこういうのを欲する人もいるでしょうしね。

ほった:少なくていいんですよ。こんなクルマがそこらじゅうにいたら、駐車場問題がピンチです。アルファードですら、もっと減ってほしいと思いますもん。

清水:5ナンバー必須の時代が、懐かしいね。

後編に続く)

(語り=渕野健太郎/文=清水草一/写真=フォルクスワーゲン、向後一宏、峰 昌宏、webCG/編集=堀田剛資)

実際に売れるかはともかく、「ID. Buzz」の注目度は日本でも抜群。東京・六本木ヒルズで開催された発表会には、多くの報道関係者が詰めかけた。
実際に売れるかはともかく、「ID. Buzz」の注目度は日本でも抜群。東京・六本木ヒルズで開催された発表会には、多くの報道関係者が詰めかけた。拡大
清水「でも、フォルクスワーゲンにしても、日本でそんなに売れるとは思っていないでしょ?」 
ほった「デカいし高いし、なによりBEVですからねぇ」
清水「でも、フォルクスワーゲンにしても、日本でそんなに売れるとは思っていないでしょ?」 
	ほった「デカいし高いし、なによりBEVですからねぇ」拡大
「ID. Buzz」のカタログ写真より。こういう世界観に憧れてしまうのは、われわれ3人だけではないはず。
「ID. Buzz」のカタログ写真より。こういう世界観に憧れてしまうのは、われわれ3人だけではないはず。拡大
ほった「ロングボディーがいいって言ったけど、独り身だし、日本未導入のショートのカーゴなんてアリかも」 
渕野「そういう風に夢を語れるところが、このクルマはいいですよねぇ」
ほった「ロングボディーがいいって言ったけど、独り身だし、日本未導入のショートのカーゴなんてアリかも」 
	渕野「そういう風に夢を語れるところが、このクルマはいいですよねぇ」拡大
国産のオラオラ系とは一線を画すイメージの「ID. Buzz」。こういうミニバンが増えると(いかんせんデカいので増えすぎるのも問題だが)、街の景色も少し明るくなる気がする。いかがでしょう、日本メーカーの皆さん?
国産のオラオラ系とは一線を画すイメージの「ID. Buzz」。こういうミニバンが増えると(いかんせんデカいので増えすぎるのも問題だが)、街の景色も少し明るくなる気がする。いかがでしょう、日本メーカーの皆さん?拡大
渕野 健太郎

渕野 健太郎

プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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